意外とおすすめ 管理会社目線の家具家電付き物件について
お部屋探しをする際に出てくるのが家具家電物件
最近は少し下火な気もしますが入居者にとっては初期費用が抑えられるので一定の人気がある物件です。特に学生や単身赴任の方など期間が決まっている引っ越しなどには大変便利な制度です。
でも壊したりしたら怖いし、高く付くイメージがあるんだよなぁ
そんな方のためにマンションの管理会社目線で実態をお話しします。
家具家電はリース会社のものであることが多い
家具家電がついている場合、オーナーさんが事前に揃えてくれたのかと思いがちですが
多くの場合はリース会社を利用している場合が多いです。
リース会社がいる場合はその会社が所有者になり、レンタルしている状態です。
オーナーさんは毎月の支払いをそのリース会社にしているわけです。
最近ではオプションとして入居者が直接リース会社と契約しているケースもあります。
つまり家賃に追加でリース代金を払っていることになるのです。
1Kの部屋で大体月5,000円〜8,000円くらい
年間6万くらいは家賃と別で払うので2年くらいで自分で買った方が良いのではと考えられる金額にはなります。
オーナーさんが払っている場合も結局家賃に組み込まれているので、得ではないのかなという結論にはなってしまいます。
備え付けの家具家電は設備として扱われる
妙な特約などなければ備え付けの家具家電は室内の設備となります。
キッチンやエアコンと一緒なのです。
つまり壊れた時はオーナー負担で修理したり交換したりしてくれるというわけです。
また先程のリース契約であった場合はリース会社がいるので早急に対応してくれたりもします。
もちろん入居者さんの過失によるものは請求される場合もありますが、エアコンとキッチンと同様なので入居者の過失というのはよっぽどのことがない限りは認められません。何かしら暴力的なことを加えるか、ずっと付けっぱなしとか余程のことになります。
そう言った点においてはむしろお得になる可能性もあります。
また家具家電は引越しするのも処分するのにもお金がかかります。
引越し費用が単身パックでも3万 処分費が物によっては1万ほどリサイクル料が取られたり
退去する期間も考えると全然お得ということもあります。
家賃についてもそれ込みの賃料で納得されているのであれば寧ろ有りな物件なのです。
オーナーさん目線の家具家電付き物件
そんな色んなニーズを押さえた家具家電付き物件ですが
2021年現在は下火と言えるでしょう。
入居者さん自身で入るリース商品はありますが、積極的に入れているオーナーはいないのが現状です。
先程話した通り上乗せされた家賃はそのままリース会社に支払われてしまうので、あってもなくてもオーナーの収入が変わらないのです。
それにせっかく用意したのに、いざ入りたい人が家具家電あるのでいらないですとなってしまうと
部屋にあるものを他の部屋に移したり、最悪は処分しなきゃいけなくなったりもするのです。
費用も手間もかかるのに収入が変わらないのであれば積極的にやる人はいないですよね。
どうしても決まらないとか、都会でそういうニーズが多いとかで続けいている人もいますが
オーナーさんにとってはメリットが少ないサービスなのです。
さらに先程の修理や交換などもオーナーさん持ちになるので、リースを使わずにオーナーさんで用意する人はほぼいなくなってしまいました。
まとめと注意点 設備と残地
以上をまとめますと
- 家具家電はリースの商品(レンタル)であることが多い
- その代金は家賃に組み込まれるか別途取られることになる
- 備え付けの設備は全てオーナーにて修理交換が必要
- 退去時の処分費なども考えればお得になることも
- オーナーさんにとっては収入が増えるものでもない
つまり家具家電の料金も組み込まれた上の家賃に納得していれば寧ろお得な物件ということです。
最後に1点だけ注意点があります。
設備と残地物の違いです。
照明などに多いのですが設備によっては
最初から備え付けられていますがこれは残地です
と言われることがあります。
要はプレゼントという意味合いが強いです。
プレゼントで最初からつけていたり、前の入居者のものだけど良かったら差し上げます。
など稀にですがあります。案内用に家電を置いていることなども
ただそう言われるということは設備ではないので壊した時は入居者負担ですよ
また退去の時には責任持って持って帰ってくださいね
そういうことになります。
なので退去時に残してしまうと処分費を取られてしまうこともあるので注意してください。
以上、参考になればなと思います。