【圧倒的オススメ小説ランキング】読んでなければ読んでほしい 文学・ミステリー小説ランキング100

完全オリジナル 読書歴20年近くで選ぶ圧倒的オススメのランキング100

中学の頃に読書にハマりそこから20年以上話題になった本は読んで来ました。

読書好きだとオススメの本を教えて〜と軽く言われることもあり中々困ることも多いのですが、

とにかく読んでいないのであれば読んでみてという本を100冊用意しました。

私が読んだ本の中、さらに印象に残っている本の中限定にはなりますが、以下のポイントにて得点をつけてランキング形式にしてみました。

  • 友人に広くオススメできる
  • 内容がとにかく面白い
  • 文章や世界観が独特で読むべき

それぞれ10点満点で得点つけ、見事100位までに入った本達です。

同じ作者ならこっちだろとか、あの名作が入っていないなんてと意見はあると思いますが

あくまで個人的に読んだ本の中から選んでおりますので、ぜひ1冊でも読んでない本があれば手に取っていただければ

このくらいは全部読んでるという方は友達になって欲しいです。

では早速始めます

※2021年6月時に作成しております。

オススメの小説ランキング 100位〜91位

ランキングは下位ですが一読すべきと思った本たちです

是非ご覧ください。

第100位 グランドフィナーレ / 著:阿部和重

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妻と離婚して田舎に引っ越してきた中年男。娘の裸の姿を保存する重度のロリコン気質でそれがバレたのが原因だった。田舎で実家の店を手伝いながら小学生の二人組と知り合う。映像の制作会社にいた男は彼女達の演劇を演出して欲しいという願いを聞くことになるのだが、どうやら二人が自殺を企んでいることを知る。愛する娘にも会わせてもらえないロリコン男は彼女達を救うことができるのか

いきなりオススメ出来るのかという内容ですが、歴とした132回芥川賞受賞作です。「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメで長門が読んでいることでも話題になりました。内容としては特に面白い訳ではないですが、文学とはどういうことなんだろう。何故これが受賞するのだろうと深く考えたことが記憶に残っています。なぜか読んだ後も強く惹かれてしまう作品です。

第99位 宿命 / 著:東野圭吾

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高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。

これぞ元祖、イヤミスでありどんでん返し!

最後の最後の1文を読むまでオチがつきません。そして最後の1文を読んだ時に何とも言えない気持ちになってしまうわけです。

そこまで持ち上げてしまうとちょっとがっかりするかもしれませんが、事件としては安定の東野圭吾さんなので間違い無いです。私もかなり持ち上げられて読みましたが、今思い出してもちょっとにやけてしまうオチが待ってます。

第98位 マリアビートル / 著:伊坂幸太郎

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酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は、北を目指し疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋達の狂想曲。

伊坂さんの殺し屋シリーズ2作目です。狭い東北新幹線を舞台に殺し屋や悪い奴らが騙し騙され、殺し殺され合います。この新幹線の中で一体どれくらい死体が出るのやら。そんな残虐な話ではありますが、殺し屋達のトークは軽快でどこか面白い。まさに伊坂ワールド全開ですね。最後の展開は胸が厚くなるものがありました。本当の地獄とは死ぬことでは無いかもしれませんね。

前回シリーズから読むと登場人物の一致など楽しめますが、読まなくともこれだけで楽しめる話にはなっております。

第97位 教場 / 著:長岡弘樹

君には警察学校をやめてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。
 警察学校初任科第九十八期短期過程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状態の中、異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒してゆく。

警察学校ってそんな怖いとこなの?と問いたくなるほどの作品。実際に警察の知り合いからは近いものはあると聞いているので、あながちフィクションではないかもしれません。厳しい警察学校、この狭い施設の中で様々な思惑や想いが交錯します。木村拓哉さんでドラマ化もされているのでご存知の方も多いかと思います。

「教場2」も販売されておりますね。こちらは未読でしたのでチェックします。

第96位 透明人間は密室に潜む /著:阿津川辰海

透明人間が病気として蔓延している世界が舞台 ある日透明人間になる病気が治る薬が発見されたとのニュースが流れる。愛する旦那と暮らす透明人間の女性はとある理由から薬を見つけた教授を殺害する計画を立てる。透明人間であることを活かして実際に殺害を実行するも思いがけないハプニングにより、殺害現場である密室に閉じ込められてしまう

まだ単行本しか出ていない作品がランクインです。2020年代のミステリーはこの特殊設定ミステリーが流行るのかなと思います。いくら透明人間であろうと透明人間がいると認知されている世界では、透明人間が現場にいることも可能性のひとつに数えられます。まず設定を考えついてそれからミステリーを作る。作品としては2倍以上労力がかかっているのではと思います。

こちらは中編4つになっていて、表題作の他にオタクだらけの裁判や謎解きとミステリーという作品もあります。個人的には表題作より他の作品の方が好きですね。

感想記事はこちら

https://mikazukinoyoru.com/toumeininngenn/151/

 

第95位 昭和歌謡大全集/著:村上龍

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よく言うだろう、人類が滅んだ後に残るのはゴキブリだって、それは違う、おばさんだ」
東京郊外、調布、一人のおばさんが、白昼、喉をナイフで裂かれ、殺された。それが、『ミドリ会』というおばさんグループと、おたくの少年グループの、血で血を洗う殺し合いの幕開けだった。昭和という時代を象徴する大ヒット曲が流れる中、ナイフ、包丁、トカレフ、ロケットランチャーと、凶器はしだいにエスカレートしていき、最後には、調布市全体が…。

おばさんと若者によるバトルロワイヤル。復讐が復習を呼ぶ様は滑稽であり、村上龍さんの文章が冴えまくっております。痛快です。

ぶっちゃけ内容内容としてはそれ以外に何も無いのですが、小説もこんなにぶっとんでいていいんだと思えた作品でしたね。下手な漫画よりぶっ飛んでいます。

松田龍平さんで映画化もされております。

第94位 月の扉 / 著:石持浅海

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沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。

ハイジャック犯目線の物語が面白いミステリーです。自分達が事件を起こしているのにその中で死体が出てくる。けどやったのは自分たちじゃない。裏切りか別な事件が起こっているのか

犯人側であり探偵である。個人的に好きな作家さんのデビュー作です。

第93位 震度0 /著:横山秀夫

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阪神大震災が起きたその朝、700キロ離れたN県警で幹部の一人、警務課長の不破義仁が失踪した。人望も厚い筆頭課長がなぜ? 組織を大きく揺るがしかねない事態に、本部長以下幹部らはそれぞれに手がかりとなりそうな情報を調べるが、保身や対抗意識から駆け引きや情報戦の応酬に陥ってしまう。不破の安否はおろか、蒸発か事件かも判らぬまま時間が過ぎ――。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。

警察小説を書かせたらこの人横山秀夫さん。大震災の中警察内部では何が起きていたのか。

たまたま父親と同じ本を読んでおり、少し話したことを思い出します。警察ってこんな感じなの?と思うところもありますがそこは物語として。「震度0」このタイトルの付け方も物語とマッチしていて格好いいですね。

第92位 ジェノサイド /著:高野和明

創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。傭兵・イエーガーは難病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。2人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかに――。

壮大なスケールで書かれる戦争小説。とは言ってもエンターティメント色が強いので内容としては面白く読めます。

いきなり特殊能力的なものが出てくるので、少し苦手な方はいるかもしれません。ただ分厚い物語ですが、一気読み必須の小説となっております。

2012年のこのミステリーが凄い!で堂々の1位作品です。

第91位 風に舞いあがるビニールシート /著:森絵都

国連組織で働く里佳は紛争地であったエドと恋をして結婚した。家族の温もりを与えたい里佳だったが、彼の心には常に紛争地にあった自分だけの価値観を守って、お金よりも大事な何かのために懸命に努力し、近づこうと頑張って生きる人たちの1日を描いた短篇集

タイトルの意味が読んだ後で理解出来る作品が好きです。短編集にてどれも考えさせられる作品です。

自分にするべきことがあって、片方は捨てなければいけない状況。出てくる主人公達は皆かっこいいです。

当時は大学生だったと思いますが、30代になった今改めて読んでみたい作品です。

 

オススメ小説ランキング 第90位〜第81位

まだまだ続きます 個人的には好きな作品が目白押しです

少しサプライズのあるミステリー作品が多めになったランキングです。

第90位 よるのふくらみ / 著:窪 美澄

同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。

兄弟での三角関係という昼ドラばりのドロドロ恋愛劇

しかもそれを結構ちゃんとやり切ります。実際兄弟でそんなこと起きたらどうなんだろうと思ってしまうほど。こんなドロドロ恋愛劇をしっかり文学として成立させているのだから筆者の上手いことろなんだと思います。

恋愛物も読みたいけど普通の甘いのではなく少し刺激が欲しい方はぜひ

第89位 今夜、すべてのバーで /著:中島らも

「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」
それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。
ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、
ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、
親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ――
実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、
吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!

お洒落なタイトルから想像もつかないほどの「アル中」小説

お酒好きなら読んだ方が良いと言われ、楽しみにしていたらまさかの展開

そっちの意味でお酒好きに進めていたのかと、騙されたような騙されていないような。

もうお酒なんか飲みたくないと思うほどだが、それでも結局は飲んでしまうお酒。

なんとも最後は切なくなってしまう物語だ。

第88位 銃 / 著:中村 文則

昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない-。銃に魅せられてゆく青年の心象と運命を、サスペンスあふれる文体で描く。第34回新潮新人賞受賞作、第128回芥川賞候補作。

少しありがちな話ではあるが、銃を拾うことで自信をつけている青年の物語

ここから色んな賞を獲得していき、多くの文学好きを魅了することとなる中村文則さんのデビュー作です。他の作品は誰かにオススメするのに躊躇うところもあるくらい暗い話が多いですが、これはストーリーもあり読みやすい文体になっていると思います。

文学の沼にハマったらぜひ他の作品も読んでみてください

第87位 ずっとあなたが好きでした /著:歌野晶午

国内外の様々な場所で、いろいろな男女が繰りひろげる、それぞれの恋模様。サプライズ・ミステリーの名手が贈る恋愛小説集……だが?

はい、来ましたこちら。一見純粋な恋愛小説と思われる表紙だが、著者名からわかる、そんな訳が無い!

後のランキングにも出てきますが、とんでもないサプライズを用意する作家さんです。こちらもまんまと騙されてしまいました。所々違和感ともしかしたら感。でもどっかで・・・と思いながら読んでおりました。

かなり分厚くストーリーも多いので少しずつ読んでると時間がかかってしまう作品です。素直に短編の恋愛小説と思って挫折しないことを願います。

第86位 月と蟹 /著:道尾 秀介

「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」──家にも学校にも居場所が見つけられない小学生の慎一と春也は、ヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめるなどの他愛ない儀式は、いつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。

道尾さんと言えばミステリー色が強い作品が多いですが、直木賞を受賞したこちらの作品は純文学感漂う作品となっております。

子供だからこその残虐さ、でもそれって大人もそうなのでは。願いを叶える為には誰かが犠牲になっても仕方ない。子供達にとってそれはヤドカリであるが、大人達にとっては

多くは語られない話ですが、憎悪なのか嫌悪感なのか何かが積もっていく話です。

第85位 龍神の雨 /著:道尾 秀介

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? あなたの胸に永劫に刻まれるミステリ。大藪春彦賞受賞作。

2作連続で道尾さんでした。イヤミスの流行りを作ったと言っても良いのではないでしょうか。タイトル通りずっと雨が降っているかのようなジメジメ感があります。

衝撃的な内容ですが思わず読み進めてしまう作品になっております。

第84位 ノースライト/著:横山秀夫

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。このY邸でいったい何が起きたのか?

著者久々の長編は警察小説ではなく建築家のある意味青春小説とも言える作品でした。北向きの光を取り入れるという常識では考えられない建築を舞台に、住んでいないというまた違った角度からのミステリーとなっております。

物語に大きな変化や動きはありませんが、ゆったり安心できる家のような安定感を持って楽しむことができます。

第83位 ラットマン /著:道尾秀介

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮(ひめかわりょう)は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。

バンドマンが主人公の作品。ずっと一緒にやっていたメンバーだが知られざる事実が明らかになるある意味ミステリーの王道を楽しむことが出来ます。

嘘が嘘を呼び、勘違いが勘違いを呼ぶ。よくこんな作品が書けるなと感心します。一度図で書きたいほどややこしい人間関係をすんなり読ませてくれる作品です。ここまでくるともはやこれがどんでん返しとも言えないほどひっくりかえりまくってます。

第82位 消失グレデーション /著:長沢樹

とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。しかし、少女は忽然と姿を消した!? 監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件!審査員を驚愕させた横溝賞大賞受賞作登場!!

バスケ部の青春小説かと思って読み進めるとどこかしらに違和感が。見事なトリックの中、鮮やかな物語も語られます。

少し強引なところもありますが、衝撃度で言えばなかなかでした。このパターンはどこかでありそうですが、パットは思い出せず。意外と独創感あるなと思っていたらランキングもミステリーの名作を押さえてここに入っておりました。

第81位 ゴールデンスランバー /著:伊坂幸太郎

俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山本周五郎賞、本屋大賞ダブル受賞。
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

伊坂さんの大ヒット作品です。映画化もされて知っている方も多いと思います。

当時は捻くれていて、好きな作家さんが一気に売れたものだから少し敬遠してたのも事実。当時は少し都合が良すぎて微妙に思っていたのも事実です。

でも大学を卒業して主人公と同じくらいの年になった頃に思い出して映画も見て愕然とするのです。全く話を理解していなかった。これは大学時代の仲間達がそれぞれの立場がありながらもちゃんと助けようとしてくれてる友情物語なんだと。国家の陰謀なんかどうでも良い、これはどんでん返しの青春小説だったんだと。最初に読んだ時から10年以上経って好きになった作品です

オススメ小説ランキング! 第80位から71位まで

時代を経てなお思い出せる作品が多くなっております。

引き続きご覧ください。

第80位 蛇にピアス /著:金原ひとみ

ルイはアマのスプリット・タンに惹かれ、シバさんの指導の下、自分の舌にもピアスを入れる。さらにシバさんに、背中に麒麟と龍の刺青を入れてもらう約束も取り付ける。しかし、アマと喧嘩した暴力団風の男の死亡記事を見てから、ルイに不安が襲い始める。19歳痛みだけがリアル

2003年に芥川賞に衝撃が走る。当時最年少19歳と20歳でのW受賞となった作品のひとつ。

物議を醸しましたがこちらは吉高由里子にて映画化もされ衝撃作品となりました。

アンダーグランドに生きる若者達を描き、痛みだけが生きてる気がする主人公。彼女の行為はエスカレートしていく。当時の若者を表したこれぞ文学作品と言えると思います。

第79位 ゲームの名は誘拐 /著:東野圭吾

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。

東野圭吾作品から次はこちらがランクインしました。ノンストップミステリーにてラブミステリー

「全ては完璧だった、二人が恋に落ちるまでは」映画はそんなタイトルだったと思います。

東野さんはたくさん作品があるので悩みますが、個人的にこちらが本当に文字通りの一気読みをしました。学生でしたが次の日は寝不足で危なかった記憶があります。そのくらい事件が始まったら最後まで突っ走る作品です。

第78位 限りなく透明に近いブルー /著:村上龍

基地の街、福生(ふっさ)で暮らす若い男女の荒廃した日々を描いた本作品は、その衝撃的な内容と斬新な表現方法で、当時の文芸界に大きな衝撃を与えた。発売から40年以上経った今でも色褪せることなく、幅広い世代に支持を得ている、村上龍の代表作。

ドラック、セックス、バイオレンス!流血、嘔吐なんでもありの狂った若者達の物語です。これを思うと「蛇にピアス」なんて可愛いものかななんて思うほどですね。

内容が面白いというより常に混沌としており、現実感がない世界が続きます。でもそれがキャラクター達が見てる世界そのものなんでしょう。文章の表現も独特であり、一番言われているのが句読点「。」が異様に少ない文章。読んでも読んでも終わらない文章。こんな小説を成り立たせられるのは村上龍さんだけだと思います。

第77位 インディヴィジュアル・プロジェクション/著:阿部和重

渋谷・公園通り。風俗最先端の街に通う映写技師オヌマには、5年間にわたるスパイ私塾訓練生の過去があった。一人暮しをつづけるオヌマは、暴力沙汰にかかわるうち、圧縮爆破加工を施されたプルトニウムをめぐるトラブルに巻き込まれていく。ヤクザや旧同志との苛烈な心理戦。映画フィルムに仕掛けられた暗号。騙しあいと錯乱。ハードな文体。現代文学の臨界点を超えた長編小説。

表紙が変わってしまいましたが当時これが夏の100冊に選ばれている違和感は凄かったです。場違いなポルノ雑誌のような表紙。小説って固いものじゃないんだということを感じられた作品です。

内容はかなりハード。文章もハード。こんなお洒落でハードな小説が他にあろうか。日記形式で書かれるこちらだが、最後の捻りも効いている。

第76位 ふがいない僕は空を見た/著:窪 美澄

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作

窪さんが書く男性はどこか嫌らしくなく、カッコ良く書かれているんですよね。そして一見あり得ないであろう関係でも恋愛関係に落ちていく。恋愛も悪いことしてても仕方ないと何故か共感してしまいます。

恋愛小説のおすすめと言われると窪さんの作品をオススメします。

第75位 神様ゲーム /著:麻耶 雄崇

自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?

独特な世界やとんでもないどんでん返しなど数ある作品を送り出してる麻耶さん。

今回は「神様」という未来を予言できる少年が出てきたりエンタメ要素が多い様子、表紙も可愛らしいのもあり一般寄りをしてきたのかなと思いきや、結末はいやはやこんなことになるとは

小説ならではの暗い、胸が痛む展開が続きます。オススメこそしますが、お気をつけを

第74位 朝が来る/著:辻村深月

長く辛い不妊治療の末、特別養子縁組という手段を選んだ栗原清和・佐都子夫婦は民間団体の仲介で男子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平仮な日々を過ごしていた。そんなある日、夫妻のもとに電話が。それは、息子となった朝斗を「返してほしい」というものだった―。

子供が出来ない夫婦と中学生で出産をすることになり家を飛び出すことになった少女の物語。どちらも身を詰めるような思いを持ちながら、この時を迎えました。

ミステリー要素の強い辻村さんですが、こちらは社会問題に真っ向勝負の作品となっております。どんでん返しみたいなものはありませんが、それぞれの物語は目が離せません。

第73位 こちらあみ子 /著:今村夏子

人と違うズレた感性を持つあみ子 母親が教えている書道教室に来る男の子が気になり、声をかけたりするのですが、煙たがられて相手にされない毎日 家族のことを思って行動するもすれ違う日々 表題作を含めた3作品からなる短編集

映画「花束みたいな恋をした」で取り上げられて注目を浴びました。私もそれで読んだ口ですが。

表題作ではなく2作目の「ピクニック」を取り上げるあたり、サブカルカップルらしいところ。

確かに文学作品として説明をしない衝撃的な作品となっておりました。

「この作品を読んで何も思わない人になりたくない」映画で言われたこの言葉は重く、これを読んで自分がどう思うのか探ってみたくなる人は増加したでしょう。

第72位 チルドレン /著:伊坂幸太郎

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

伊坂さん作品では大人しめの作品。ゆったり読むことができます。

日常のちょっとした奇跡を書くのが本当にうまいと思います。そしてそれらが重なった時、ほんの少しだけ世界が良くなるような。そういう場面を書くのが上手いです。この作品は世界を救うのではないかと甘い考えも持ってたりします。

第71位 13階段 /著:高野和明

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。

発売当初は話題になった作品でした。死刑台の階段の数と言われる13階段。死刑問題についても考えられますし、冤罪もこの頃話題になったところでした。

これぞイヤミスとも言える展開の数々です。主人公も元々服役をしていたこともあり、その経験から死刑囚を救いたいという気持ちこそあれ、何やら暗い過去を持っている様子。高野さんのデビュー作でありながら圧倒的なスケールで書かれた名作です。

オススメ小説ランキング 第70位から61位まで

ここまででももうお腹いっぱい 思い出しながら書いてしんみりすることも

ですがランキングはまだまだです!

第70位 さよならの手口 /著:若竹 七海

探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。当時娘を調査した探偵は失踪していた――。

不幸な探偵、葉村さんシリーズの3作目。ミステリーランキングでは常連だったが後にカズレーザーがテレビで取り上げてからさらに人気になったかなと思います。書くスピードが遅いからあんまり売れるとさらに遅くなりそうとのコメントは面白かったですね。

事件を解決しそうになったら怪我をしたりとにかく運が悪いキャラクターが面白いです。探偵以外のキャラクターもユニークであり、軽快に話は進みます。しかしそこはミステリー作家。切ないラストが待っています。

第69位 静かな炎天/著:若竹七海

かつて息子をひき逃げで重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。晶に持ち込まれる依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く…

同じくランキング並びました不幸探偵、葉村さんシリーズ第4作です。短編集となっております。

葉村さんの1年を日常の謎メインに進んで行きます。主題は夏のお話。これが1番謎が深く面白かったです。今日現在5作目が出ておりますが読めておりません。また葉村さんに会いたいなと思うこの頃です。

第68位 屍人荘の殺人/著:今村昌弘

神紅大学ミステリー愛好会のメンバーである葉村 譲と、「神紅のホームズ」を自称するミステリ愛好会会長の明智 恭介は、同じ大学に通っていて警察にも協力して難事件を解決している「探偵少女」剣崎 比留子に誘われ、同じ大学の映画研究会夏合宿に参加することになる。そこでまさかの事態に襲われ、空前絶後のクローズドサークルが完成してしまう

最近の作品もランクインしました。映画化はなんか変な感じになっておりましたが、小説はあっと驚く展開と消去法で犯人を炙り出すという新しい試みが多く用いられております。ミステリーファンも唸らせ、このミステリーが凄い!で堂々の1位です。

ぜひまだ何も知らなければ前知識なしにこの本を読み出していただきたいです。

第67位 沖で待つ /著:絲山秋子

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作。

134回芥川賞受賞作 数ある芥川賞作品だが、どれが一番オススメか聞かれたらこれと答えるかもしれません。芥川賞にしては難しさもなく、難関さもなく。それでいて仕事の同期という確かに不思議な縁で結ばれた友情を見事に描き切っています。

仕事の仲間って仲良くなると不思議なくらい距離が近くなりますよね。普通の友人とも違い、何故かいえない秘密を言ってしまうことも。泣ける芥川賞ここにあります。

第66位 火花 /著:又吉 直樹

売れない芸人徳永は、師として仰ぐべき先輩神谷に出会った。そのお笑い哲学に心酔しつつ別の道を歩む徳永。二人の運命は。

芥川賞が続きます。細かい点数を出すと60代はほぼ同点で並んでおります。

お笑い芸人の又吉さんが書かれたこの小説。見事な職業小説になってるなと感じました。当時は芸人のくせになんて声もありましたが、そもそも作家なんてフリーターであったり、まともな人はいない訳です。その点Mー1に出たりひとつの分野で成し遂げている又吉さんの文章を読みたいと思うのは当然のことですよね。純粋に選ばれた作品だと思います。

第65位 ねじまき鳥クロニクル /著:村上春樹

会社を辞めて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の結婚生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、飼っていた猫の失跡をきっかけにバランスが少しずつ狂い始め、ある日クミコは僕に何も言わずに姿を消してしまう。僕は奇妙な人々との邂逅を経ながら、やがてクミコの失踪の裏に、彼女の兄「綿谷ノボル」の存在があることを突き止めていく。

遂に出ました村上春樹さんの長編です。正直人を選ぶので中々紹介しづらいのもあり、さらにこちらは3部作の大長編となっております。簡単には進められませんが、これを読み切った時の達成感はすごかったですね。

これだけのボリュームでありながら最初にパスタを茹でるところから始まる物語。後には巨大な力や暴力が出てきますが、最後まで不思議な世界へ誘ってくれます。どこかでチャレンジしていただきたい作品です。

第64位 共喰い /著:田中慎弥

女を殴る父と、同じ目をした、俺。
川辺の町で暮らす17歳の少年。セックスの時に暴力を振るうという父親の習性を受け継いでいることを自覚し、懼れ、おののく…。逃げ場のない、濃密な血と性の物語。第146回芥川賞受賞作

芥川賞受賞のインタービューが特徴的で話題になったこちら

最低な父親に似てきていることを感じ始める少年。抗えない血の繋がり、そして。

父親って凄く遠い存在だった気がしますが実は同じ時代を生きているそこまで遠い存在でもないんですよね。特に自分が大人になると実感します。父親もまだこの時代、この街で生きていて、父親の世界がある。そして血が繋がっている自分が自然と同じ道を辿るのもなんら不思議なことではない。

暗い話ですが色々と考えさせられる、芥川賞らしい作品でした。

第63位 イニシエーション・ラブ/著:乾くるみ

「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。

恋愛物でどんでん返しという、類を見ない作品を世に出して話題になった本作。途中の内容などは賛否分かれますが、個人的には見事に騙されてしまいましたし、恋愛部分も色々と考えてしましました。

少なからず女性は男性より恋愛に関して経験することも多いですし、一枚上手であることが多いよなぁとか思いました。素直に楽しめる小説でした。

第62位 向日葵の咲かない夏 /著:道尾秀介

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

ホラー要素もある作品であるはずなのにどこか哀愁漂う夏らしさ全開の作品です。もっと純粋に進むかと思いきや、やはり最後はダークで人間の闇を感じることになる結末です。

道尾さんの世界観を世に知らしめた名作です。

第61位 プラナリア /著:山本文緒

何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、自分で死ぬのも面倒くさかった。だったら、もう病院なんか行かずに、がん再発で死ねばいいんじゃないかなとも思うが、正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。私は矛盾している自分に疲れ果てた。」(本文より)乳ガンの手術以来、25歳の春香は、周囲に気遣われても、ひたすらかったるい自分を持て余し……〈働かないこと〉をめぐる珠玉の5短篇。絶大な支持を得る山本文緒の、直木賞受賞作!

働くことってなんだろう、生きてることってなんだろう。救われない物語がここにあります。

山本さんの小説は心の触られたくない部分を優しく撫でるように触れてきます。いや、そこは触れないでと思いながらどこか心地よくもあり、エグくもあります。

どこか惹かれる純文学を読みたいのであればこちらもオススメです。

オススメ小説ランキング 第60位から51位まで

遂に折り返し地点が見えてきました。

ここから先は特に人にオススメしやすい作品が並んでいます。

その中でもコアな作品もありますので読んでない作品があればぜひ手に取ってください。

第60位 風の歌を聴け/村上春樹

一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

村上春樹さんのデビュー作です。軽快な文章、死について淡々と語られる文章はどこかお洒落でかっこよく思えます。村上春樹さんの入門書としてはまずこちらがオススメかなと思います。短いので、これを面白いと思えるかたはぜひ他の村上作品も手に取ってください。

ちなみに個人的なオススメ度としては満点ですが、以前にオススメしてよくわからなかったと言われたことがあるので、ランキングにしたら60位となりました。

第59位 盤上の向日葵/著:柚月裕子

さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ?
日本推理作家協会賞作家が描く、渾身の将棋ミステリー!

将棋って何かとミステリーのモチーフにされますよね。今回も死体が日本に数枚しかないと言われる駒を持っていることから話が進みます。同時進行で語られる天才棋士の過去と事件の調査。徐々に二つの物語が近づいていく様はミステリーの醍醐味ですね。

将棋のことは知らなくても、命懸けで将棋を打つ主人公の気迫が伝わってきます。最後らへんによく出て来る禁じ手はそんなことある?と思ってしまいましたが、完結に向けてのスピード感はたまりません。

第58位 かがみの弧城/著:辻村深月

あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

鏡の中に入るとそこは別世界!というファンタジー要素満点な入りですが、物語はさすが辻村さん。中々ドロドロした人間様式が待ってます。そして設定を使ったミステリー。文句なしに誰かにおすすめできる作品です。

ある程度読書に慣れている人からすると、少し伏線回収やトリック的なところはわかってしまうかもしれません。内容的にもティーン向けなところもありますが、30代でも楽しく読むことができました。

 

第57位 しょっぱいドライブ/著:大道珠貴

港町に暮らす34歳のミホが、九十九さん(なで肩で筋肉がなく七面鳥のように皮膚のたるんだ天然パーマのへなちょこ老人)と同棲するに至るまでの奇妙な顛末。就職の保証人を「いいですよう」とふたつ返事でひき受け、町内会長の葬式で見かけた別居中の妻と愛人から逃げ隠れる九十九さん。ゆったりと走る車からオレンジ色の海を見たり、はんぺんのように軟らかく湿った唇と唇を合わせたり…。

34歳の人生に疲れた女性と初老の60過ぎの男性との恋愛とも言えない奇妙な繋がりを描いた作品です。芥川賞作品を巡った時に出会った作品ですが、同じ芥川賞の「沖で待つ」と同様、物語としてはわかりやすく読みやすい部類に入ると思います。

芥川賞作品全般そうですが、物語としての面白さより、どこか時代を表せたのかを考えると面白いですね。今回のような奇妙な人間関係ですが、どこかしらは共感できたり、自分では出来なくても今この世界にこのような人がいるということがわかったり

第56位 手紙 /著:東野圭吾

殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

罪を犯した兄。唯一の肉親である弟はその責任を背負いながら生きていくことになる。初めての恋人、バンド、結婚、そして・・・ことあるごとに兄の過去が暴かれしまい夢を諦めることになる様は涙なくして読めませんでした。普通に生きていくことがこれほどまでに難しいのか。でも殺された側のことを思うとそれも仕方ないのか。でも何も罪を犯してない弟がこれほど差別されるのか

犯罪を書き切ってきた東野さんだからこそ書ける、罪を犯した側の親族の物語。胸が痛む展開が続きますが、読まないわけにはいかない作品です。

第55位 アフターダーク /著:村上春樹

真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。

あらすじというあらすじがありませんが、都心の夜更けから夜明けまでの話が書かれております。デニーズやラブホテルなど夜だからこそ動ける人々を、ある視点から書くという新しい技法も用いられています。

それでも比較的物語がしっかりしており、二人の男女が出会うところから始まる、ある意味シンプルとも言える構成なので村上春樹さんが苦手な方にもおすすめ出来るかと思います。一晩だけの話なのでさらっとしてますし、夜長の読書をしたい時などオススメの一冊です。

第54位 1Q84 /著:村上春樹

1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる

10歳の頃に出会ってた二人はそのまま離れ離れになるが、1984年に別々に日常と少し違う世界に紛れ込んでしまう。ファンタジー要素もありながら文書としては村上春樹ワールド全開の大長編となっている。

久々の3部作長編となったこちらだが、大変読みやすくシンプルな軸もあるので、「ねじまき鳥のクロニクル」と同じく時間があるのであればぜひ手に取ってもらいたい作品です。読みやすいのはこちらかなと思います。

第53位 豆の上で眠る /著:湊 かなえ

小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。

ハズレ無しの作家といえば湊かなえさん。こちらの作品も比較的マイナーかもしれませんが、練り込まれた傑作です。失踪から帰ってきたお姉ちゃんがあからさまに別人に変わっている。自分だけが違和感を持ったまま大人になるが・・・

こんな話思いついてもオチはなぁなぁになってしまいそうだが、見事に納得できるオチが用意されているのだ。予想も出来ず恐れ入りましたというところでした。湊さん好きで読んでいなければこちらもぜひ

第52位 苦役列車/著:西村賢太

友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫多。或る日彼の生活に変化が訪れたが……。こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか――。青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と痛飲、そして怨嗟と因業を渾身の筆で描き尽くす、平成の私小説家の新境地。

芥川賞作家って定期的に変な人が出てきますよね。西村さんも一時はテレビによく出てたりしてましたね。そして芥川賞に出て来るキャラクターに真っ当な人はいないのかと思うくらい、ダメ人間が出てきます。ここまでダメさが出て来るとあっぱれです。

しかし私小説と書かれているからか文章の力はえげつないです。訴えが本人から伝わって来るくらい。テレビなどで顔を見るとさらに倍増されます。これが本当の文章力なのでしょうか。

第51位 去年の冬、君と別れ/著:中村文則

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか? 「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は——

正直、読書好きがこぞって勧める中村文則さんですが、あまり本を読んでいない人にはオススメできない方かと思います。好きでも100位以内に入ってきていない作品もある方です。

その中でもこちらは抜群にオススメ出来ます。中村文則さんらしさは鳴りを潜めているかもしれませんが、ミステリー要素がしっかりしており大満足の読書感を味わえます。「教団X」などで挫折してしまった方はぜひこちらをお読みください。

オススメ小説ランキング! 第50位から41位

遂に折り返し地点まで来ました。

ここまででだいぶ熱くなってしまいましたが最後まで走りたいと思います。

第50位 葉桜の季節に君を思うということ/著:歌野 晶午

かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

これですよこれ!オススメしたい小説といえばこちらです。ハードボイルドな探偵小説であり、ロマンスあり。本当に最後まで読んでほしい。そうすればこれは忘れられない小説になると思います。

ただ、長いのもあって紹介した人が最後まで読んでくれなかった過去もあり・・・ぜひこの記事が目に入った未読な方は読み切って欲しいです。読み切ってこそ楽しめる作品になっております。

第49位 自転しながら公転する /著:山本文緒

東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、地元のアウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理! ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか?

30代に共感を呼びまくりの小説。人間のだらしなさというか、頑張れないそれが普通だよと言ってくれるのが山本さんの小説です。「金色夜叉」をモチーフにした部分もあり、30代の男女リアルを描いております。

全体的に仕掛けも用意されていたり、意外とも言える顛末になっております。女性はもちろん、現代社会を生きる全ての人にオススメします。

 

第48位 楽園とは探偵の不在なり/著:斜線堂 有紀

二人以上殺した者は“天使”によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱に誘われ、天使が集まる常世島を訪れる。そこで青岸を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。かつて無慈悲な喪失を経験した青岸は、過去にとらわれつつ調査を始めるが、そんな彼を嘲笑うかのように事件は続く。犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人を続けているのか。最注目の新鋭による、孤島×館の本格ミステリ。

新しい本からもランクインしました。特殊設定ミステリーの長編ミステリーです。

天使が降臨した世界で「二人以上殺した場合は地獄に落ちる」という世界を舞台に連続殺人が起きるという一筋縄では行かなそうな事件です。トリック的な部分は読める部分もありましたが、この設定の世界観は現実でも引きずるほどでした。読み終わってからもそんな世界になったら、あの人はどうなるんだろうとか、つい考えてしまうほど。

過去の話も面白く、世界観を含めて最近の作品をと言われたらこちらをオススメしたいです。

感想記事はこちら

https://mikazukinoyoru.com/rakuenntohatannteinohuzai/137/

第47位 Another /著:綾辻行人

1998年、春。父の不在や自身の病気療養のため、母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。彼は、クラスメイトで不思議な存在感を放つ少女・見崎鳴に惹かれる。だがクラスメイトの反応から、彼女は恒一には見えて、他のクラスメイトには見えていないのでは無いかと感じる。そんなある日、あるクラスメイトが凄惨な死を遂げ、三年三組が直面している現実を知らされるのであった。

アニメ化、映画化もされて話題になった作品です。単行本は凶器になる程分厚く、発売当時はそんなに本屋にも置かれていなかったほど。しかし流行るものは流行る。内容が面白ければそれは尚更ですよね。

自分にしか見えない女の子。みんな本当に見えていないのか、無視しているのか。ファンタジーなのかファンタジーじゃないのか、ホラーなのかホラーじゃないのか。現実世界との微妙な揺れを感じることが出来ます。「Anotherなら死んでた」そんな言葉がTwitterで起きるほど、簡単に人が死んでいきます。

第46位 私の男 /著:桜庭一樹

私は腐野花(くさりの・はな)。着慣れない安いスーツを身に纏ってもどこか優雅で惨めで、落ちぶれた貴族のようなこの男の名は淳悟(じゅんご)。私の男、そして私の養父だ。突然、孤児となった十歳の私を、二十五歳の淳悟が引き取り、海のみえる小さな街で私たちは親子となった。物語は、アルバムを逆からめくるように、花の結婚から二人の過去へと遡ってゆく。空虚を抱え、愛に飢えた親子が冒した禁忌、許されない愛と性の日々を、圧倒的な筆力で描く直木賞受賞作。

世界的にもタブーとされている父親と娘の近親相姦ものです。と言っても養父と養子の関係ではあったかと。共依存とも言える関係で、男女の成れの果てのようなダークな雰囲気が物語全体を背負っています。さらに殺人ありとストーリーは娘の結婚から過去へと戻っていきます。

そんなドロドロした話でありながら文章は読みやすく、理解し難い描写もするする読めてしまいます。女性は共感できるという声も聞きますし、気持ち悪いと終わってしまう方もいらっしゃいますが、物議を醸すのが名作と言われる所以でしょう。

第45位 野ブタ。をプロデュース/著:白石玄

人間関係を華麗にさばき、みんなの憧れのマリ子を彼女にする桐谷修二は、クラスの人気者。ある日、イジメられっ子の転校生・小谷信太が、修二に弟子入りを志願するが…はたして修二のプロデュースで、信太=野ブタは人気者になれるのか?! TVドラマ化もされた青春小説の決定版・第41回文藝賞受賞作。

大ヒットドラマの原作ですが、原作は歴とした芥川賞のノミネート作であり文学作品なのです。また大きな違いとして野ブタは堀北真希のような実は可愛い女の子ではなく、本当にいじめられている男の子となっております。そんな普通では改悪とも言われる設定の変更ですが、これが見事に大ヒットとなるわけですから、改悪は止まらないわけですね。

なんにせよ文章は軽めの印象を受けますが、構成やストーリーは芥川賞を取るような作品と同じく少しダークであり人間味が溢れる作品となっております。2000年代の高校生をリアルに描いた作品と後に言われてもおかしくない文学作品です。

第44位 4TEEN /著:石田衣良

ぼくが怖いのは、変わることだ。
東京湾に浮かぶ月島。僕らは今日も自転車で、風よりも速くこの街を駆け抜ける――。14歳の永遠、その一瞬を切り取った青春小説。直木賞受賞作。
東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

石田衣良さんは読書を始めた頃に色々読みました。その中でも直木賞を受賞したこちらは深く印象に残っております。

14歳の四人組を描いておりますが、爽やかさは皆無のベタベタするようなリアルな中学生が書かれております。特に1話目の早老症にかかった仲間の為に、大人の行為をしてくれる女性を探すという話は、中学生にとって船に乗って海に出るくらい大冒険であるなと感じたり、日常の中でこの時期だから感じられる物語が詰まっております。

第43位 いけない/著:道尾秀介

騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される

どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!
ラストページの後に再読すると物語に隠された〝本当の真相〟が浮かび上がる超絶技巧。
さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる〝真実〟に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。
「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説。

こちらはかなりの意欲作。一見普通に読んでいた話が、章ごとの最後に用意された写真1枚で意味が変わるというもの。さらに読み終わってから表紙を見てみると・・・なんて仕掛けが数々仕込まれております。

2度読み3度読み推奨とされるほど、何度も楽しませてくれる作品です。誰かに感想や意見を求めたくなるという読書の醍醐味を味あわせてくれます。でも真相は知っては「いけない」のかもしれません。

第42位 あなたが愛した記憶 /著:誉田哲也

拉致監禁。両手親指切断。強姦、そして扼殺。残虐な連続殺人事件が世間を賑わせる中、「私犯人を知ってる」という女子高生が探偵の前に現れ…。渾身の恋愛ホラーサスペンス。

いやぁこれは世界観でここまでランキングも上位に来ております。本格ミステリーと思って読むと痛い目に合います。それをわかって読んでも痛い目に合います。これもまた特殊設定ミステリーであり、その設定を楽しみつつ事件を追う、読書でしか出来ない体験が出来ます。

しかしここまで上位のオススメではありますが、グロや胸糞悪い話が苦手な方はおやめください。刺激が欲しい方はぜひ。ここまで書き切れる誉田さんは本当に凄い

第41位 悪いものが、来ませんように/著:芦沢 央

自分の娘への強い愛情を抱える奈津子。助産院の事務をしながら、不妊と夫の浮気に悩む紗英。二人の異常な密着が恐ろしい事件を呼ぶ。「最後まで読んだら、絶対もう一度読み返したくなる」話題作、ついに文庫化!

ランキングに数多く入っているどんでん返しものですね。もうあらすじで書かれているのでネタバレと言われることもないでしょう。これも見事に騙されました。何かしらの違和感がそういうことかと繋がる瞬間は貴重な読書体験です。二人の主婦の悩みもリアルで読まされます。

どんでん返しものは長いことが多いですが、こちらは比較的にサクッと読めるので広くオススメできると思います。

オススメ読書ランキング! 第40位から31位

ここまででも本当にオススメしたい作品がたくさん出ておりますがここからは尚更です。

思い入れがある作品が多いのでぜひお付き合いください。

第40位 半落ち/著:横山秀夫

「妻を殺しました」現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

こちらは映画化もされた名作です。2003年の文学賞、映画化されてそちらも大賞などいくつもの受賞をされています。謎の部分がいいですよね。犯行は認めているけど1部なぜか隠している部分がある「半落ち」別にそこに拘らなくてもいいじゃないかという気持ちと、凄く気になってしまう部分があります。

横山さんの文章は鋭くも、優しく最後は包んでくれます。これだけ賞を受賞するのにはしっかりした力がある作品ということ。でも気負うことなくさらっと読める作品でもありますのでぜひ

第39位 69 Sixty Nine/著:村上龍

「決めた、七月十九日の終業式、屋上ば、バリケード封鎖する」
1969年、学園紛争の嵐が吹き荒れ、ベトナムでは戦争が続いていて、ヒッピーが愛と平和を訴え、BGMはビートルズとR.ストーンズだった。
九州西端の米軍基地の街、高校3年に進級したヤザキは、「女生徒の気を惹くために」バリケード封鎖を決行する……

これはもう最高の小説だと思っています。小説の楽しみを教えてくれた作品です。

1969年と時代はどんどん進んでいますが、今と変わらず女子の気を引きたいから目立つことをするという根本は何も変わっていませんね。今はそれもないかもしれないですが。それが当時はデモでありバリケード封鎖であり、そこに政治的思想などはなくても良いわけです。

現在で言うと目立つことってなんでしょうね。馬鹿な動画をあげたりしている人たちもそれに近いのでしょうか。1969年のパワーが羨ましくなる作品です。

第38位 十角館の殺人/著:綾辻行人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!

1987年の作品であるが現在のミステリーに大きな転機を与えた作品として語り継がれております。綾辻さんのデビュー作品でありここから多くの館シリーズが発表されております。

安楽椅子探偵という言葉も生まれるほど、事件現場に行かないのに事件を解決してしまうという探偵小説の変形バージョンではあり、本書でも事件があった館と別の場所で物語が進みます。そして一つ大きな転機が訪れるのです。

発売は古いですが内容は今でもなんら違和感なく読めると思います。幅広くオススメできるミステリーの名作です。

第37位 陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。「陽気なギャング」シリーズ第1作

当時ヒット作連発の伊坂幸太郎さん。こちらの作品も波に乗りまくっております。何せ強盗四人のキャラクター付けが絶妙すぎます。一人一人主人公で話が書けるんじゃないかと思うほど。それぞれの会話も楽しく、ギャングの仲間に入ったかのような雰囲気を読んでると味わえます。

タイトルもカッコよく、読んでるだけで楽しくなれる作品がこちらです。

第36位 夏物語 /著:川上未映子

大阪の下町に生まれ育ち、小説家を目指し上京した夏子。38歳になる彼女には、ひそやかな願いが芽生えつつあった。「自分の子どもに会いたい」――でも、相手もおらんのに、どうやって?

周囲のさまざまな人々が、夏子に心をうちあける。身体の変化へのとまどい、性別役割をめぐる違和感、世界への居場所のなさ、そして子どもをもつか、もたないか。悲喜こもごもの語りは、この世界へ生み、生まれることの意味を投げかける。

パートナーなしの出産を目指す夏子は、「精子提供」で生まれ、本当の父を探す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人である善百合子は、出産は親たちの「身勝手な賭け」だと言う。
「どうしてこんな暴力的なことを、みんな笑顔でつづけることができるんだろう」
苦痛に満ちた切実な問いかけに、夏子の心は揺らぐ。この世界は、生まれてくるのに値するのだろうか――。

子供を産むということ。精子提供。現代的でセンセーショナルなテーマを元に書かれております。

一方的ではなく色んなキャラクターが色んな意見を言います。理解できる人もいれば、ちょっと言い過ぎではと思う人も。でもそれが現実ですよね。「普通」と違うことをするのには色んな意見がつきものです。特に出産、命を繋ぐことは本能でもあり身勝手でもあり。この時代だからこそ考えなければならないことかもしれません。

第35位 インストール /著:綿谷りさ

受験戦争から脱落し、登校拒否児となった女子高生・野田朝子。

 彼女はふと部屋の大掃除を思い立ち、部屋にあるものを全てマンションのごみ捨て場へと運ぶ。しかし、亡くなった祖父からもらったコンピューターだけが捨てられず、久しぶりに電源を入れようとするが動かない。ようやく決心がついた朝子は、コンピューターを持ち、ゴミ捨て場に運び、その場に座り込む。

 そのときたまたま通りかかった小学生の男の子は、ゴミ捨て場で座り込む朝子を見て声をかける。すると朝子は捨てた家具の中で欲しい物はないか訊き、少年はその壊れたコンピューターを欲しがり、それを譲る。

数日後、朝子は同じマンションの住人の女性から試着品下着を貰い、朝子の母はお礼を渡してくるようにとを朝子に図書カードを託す。朝子が同じマンションに住む女性・青木の家を訪ねると、中から現れたのはゴミ捨て場で出会った少年だった。彼はコンピューターを直すことができたと打ち明け、朝子が家の中へ入ると、コンピューターは彼の部屋の押入れの中に入っていた。すると彼は朝子に、コンピューターを使った風俗チャットでのアルバイトを持ちかけてきた。それは、少年・かずよしのメル友である売春婦・雅が日中、子供の世話で忙しいため、その時間帯に来た客を相手にチャットをするというものだった。朝子はそれを引き受け、翌日から早速働き始める。チャットを介して様々な人と会話を交わしているうちに、朝子の心は徐々に変化していく。

先に出ました「蛇にピアス」と同時に最年少芥川賞を受賞した綿谷りささんのデビュー作です。小学生と不登校の女子高生でエロチャットをするという過去に例を見ない作品で話題になりました。

日常からの逸脱、迫り来る現実。文学要素をふんだんに使い、少しの成長をする主人公たち。読んでて楽しい、読み終わった後にスッキリするオススメできる小説になっております。上戸彩さんで映画化もされており、当時は少しドキドキしながら見た記憶があります。読んでなければまずオススメです。

第34位 スプートニクの恋人 /著:村上春樹

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。――そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!

村上春樹さんの作品の中ではあまり目立たない作品かもしれませんが、根強いファンが多い作品でもあります。内容も奇妙ではありますが他の作品ほどわけわからなくなることもなく、とある場所に行かなくてはならなくなるのですが、それが現実的であるのに宇宙くらい遠く感じる不思議な感覚を味わえます。

世界初の衛星として打ち上げられた「スプートニク」犠牲となり未だ宇宙を旅している衛星は今どこにいるのか。孤独と喪失感を味わえる村上春樹さんの作品です。

第33位 I アイ /著:西 加奈子

「この世界にアイは存在しません。」
入学式の翌日、数学教師は言った。
ひとりだけ、え、と声を出した。
ワイルド曽田アイ。
その言葉は、アイに衝撃を与え、
彼女の胸に居座り続けることになる。
ある「奇跡」が起こるまでは――。

シリアで生まれてアメリカ人の父と日本人の母に養子に取られた女性。特殊な人生だったが何不自由することなく過ごすことができている。でもそれが不思議でならない。特にテロや災害などあった時には、何故自分ではなかったのか考えてしまう。

普通に生きるとはどういうことなのか。色んな被害を受けている人がたくさんいる世の中で、自分はどうあるべきなのか。西さんの作品はそんな悩みを強く抱きしめてくれる力があります。

第32位 扉は閉ざされたまま /著:石持浅海

久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。

密室殺人ではあるがその密室は開けられることなく事件は進んでいく。これもまた異色なミステリー作品です。犯人側の目線で書かれて行きますが、一人の女性だけが上手くことを運んでくれない。徐々に追い詰められるも余裕さえ見える主人公。二人の頭脳戦は見事です。

表紙も洒落ていて、読んだ当時から今でも好きな作品です。文庫もありますが、最初は縦長サイズで出ており、そちらも異色でした。

第31位 冷たい校舎の時は止まる/著:辻村深月

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。

クラスメイト毎学校に閉じ込められる、異世界ファンタジーとも言える設定。こんな設定でしっかり謎もあり人間関係も書き切れるのは辻村さん以外いないんじゃないかと思います。ラノベっぽい設定でしっかり文学として成り立たせています。

上下巻の長編ですが気になって続きを読んでしまうこと間違いなしです。読書苦手な方にもオススメ。読書好きな方なら尚更読んでなければ読むべき一冊かなと思います。

 

オススメ読書ランキング100 第30位から21位!

ランキングもいよいよ大詰め。

もう既に手放しでオススメできる本ばかりになってきてます。

ぜひ最後までご覧ください。

第30位 パレード /著:吉田修一

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。

読み終わった後怖くなって周りの人を疑ってしまう感覚に襲われる作品がこちら シェアハウスの男女物語ということでテラスハウスのようなものを想像してしまいますが、そんな優しいものではありません。

でも少なからず誰もが自分を装うことで生きていますよね。大した秘密なんてものはないけども、よくないことは考えていたり。どんだけ一緒にいても最終的に何を考えているかまではわからないものです。人間を描き切った現代的で都会的な作品です。

第29位 蜜蜂と遠雷 /著:恩田陸

近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

音楽小説の最高峰といってもいいかもしれません。文章だけでこれほど音楽が流れてくることがあるでしょうか。クラシックはほとんど聞かない私でさえ調べて流していたほどです。

天才達のキャラクター付けも良いですし、ストーリーも熱いものがあります。コンクールという他人よりも自分との戦い。それでも結果が全ての世界。絶対に踏み入れることがない世界をこんなに味合わせてくれる。小説の醍醐味を存分に味わえます。

第28位 シンセミア/著:阿部和重

神町。どこにでもあるようなこの片田舎の町は、戦後日本の縮図でもあった。米軍の占領政策の一端を担ったパン屋とヤクザ、田宮家と麻生家は神町で絶大な勢力となり、息子の代になっても両家の固い結びつきは続いていた--あの事件が起きた炎熱の夏までは。壮大なる構想の下に始まる

なんと登場人物50名以上!パン屋にヤクザにロリコン警察官、盗撮集団、教師、市議、女子高生など登場人物一覧を見るだけでワクワクします。作者の出身である山形県の神町を舞台に様々なキャラクターが絡み合う群青劇です。

地元を愛しているのが嫌いなのか、自殺・事故死・行方不明など事件がどんどん起きてきます。そして最後には大変なことに・・・ちなみにこちらは「神町サーガ」シリーズと呼ばれ「ピストルズ」「オーガ(ニ)ズム」と続き20年かけてようやく完結した作品です。繋がりこそありますが、まずはこちら「シンセミア」を読んでハマると阿部和重さんの世界に取り込まれると思います。

第27位 海辺のカフカ /著:村上春樹

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

15歳の少年の現代的な冒険譚ですが、15歳とは思えないほどの大人っぽさと大胆さを持った少年。知的障害を持つ、猫探しが得意な60代の男性「ナカタ」さんの二人にて物語は進んでいきます。ほのぼのした雰囲気を持っていますが、暴力描写や性描写など過激な内容が多発します。

ラストに向けて物語はとんでもない方向に向かって行き正直よくわからなくなっては行きますが、喪失感から無くしたものを取り返す、無くしそうなものを手放さない物語なのかと思ってます。文章でも出てくる「メタファー」暗に意味するという言葉ですが、この物語自体が何か大きなメタファーな気がします。

第26位 ニッポニアニッポン/著:阿部和重

17歳の引きこもり少年・鴇谷春生は自分の名前に「鴇」の一字があることから、日本の特別天然記念物であり、絶滅危惧種であるトキ(学名:Nipponia nippon)にシンパシーを寄せ、またその「絶滅危惧種」=守るべきもののイメージを、自身が思いを寄せるかつての同級生・本木桜にも投影する。だがやがて「トキ=本木桜」に危機が訪れていると感じ始めた春生は、「トキ=本木桜」の救出のために「ニッポニアニッポン問題の最終解決」という計画を立て、その実行のために、2001年10月14日、新潟県佐渡にある佐渡トキ保護センターへと旅立っていく…。

作者に偏向がありすぎと声が聞こえてきそうですが、阿部和重さんの作品で1番オススメはこちらです。絶滅危惧種のトキを崇拝して救出を試みる為に色々と計画を立てる話だ。そしてそれを実行する為に実際に保護センターまで行くという、ある意味冒険小説のような要素を持ち合わせている。

当時はかなり感動した作品でした。年齢も近いということもあり色々と共感しやすかったかもしれません。ネットの情報など時代が変わった部分があるかもしれませんが、今読んでも楽しめることは間違いなしです。阿部さんの中では文章も読みやすい方ではないかと思います。

第25位 悪人 /著:吉田修一

保険外交員女性・石橋佳乃が土木作業員・清水祐一に殺された。清水は別の女性・馬込光代を連れ、逃避行をする。

なぜ、事件が起きたのか?事件当初、容疑者は裕福な大学生・増尾圭吾だったが、拘束された増尾の供述と新たな証言者から、容疑の焦点は清水に絞られる事になる。本当の「悪人」は誰なのか!?

上下巻にわたって書かれる男女の逃避行が描かれています。妻夫木聡にて映画化もされておりますのでご存知の方も多いかと思います。

実際に犯罪を犯した主人公だが、本当に彼が悪人なのか。読み終わった後も悶々と考えてしまう作品です。最終的に巻き込まれる形になる女性から見て、彼はどう映ったのか。小説も映画もどちらもオススメな作品です。

第24位 重力ピエロ/著:伊坂幸太郎

半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。
町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。
連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

導入の内容が刺激的すぎるのであまり広くオススメは出来ておりませんが、個人的には1番と言っていいほどのオススメ作品です。レイプ被害者の家族ではありますが家族は明るく前向きであり、そんな状況である子供は独特な考えで魅力的なキャラクターになっております。

そして伊坂さん特有なのは最後の爽快感!この人やってくれます。声を大にして賞賛はできない行為かもしれませんが、皆が望む結末を持ってきてくれるのです。私を読書の世界により深く誘ってくれた作品と言えるかもしれません。こういった作品があるから読書はやめられないのです。

第23位 サウスバウンド/著:奥田英明

僕の父さんは元過激派とかいうやつで、いつも家にいて小説を書いている。学校なんか行く必要ないとか言うのだけれだけれど……。少年の視点を通して、変わり者の父に翻弄される家族を描く、長編大傑作!

明るく楽しい!これこそ万人にオススメ出来る小説です。

普通の小学生が主人公だが父親が過激派思考で国に逆らいまくります。そして沖縄への移住が決まり、それに巻き込まれる家族達。現代で権力に逆らい続けることはできるのか。ユーモラスな文章は笑ってしまうこと間違いなし。このランキングを作る際に1番に思い付いた作品です。誰にでもオススメできるのは間違いなく作品のパワーです。

第22位 コンビニ人間/著:村田沙耶香

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

普通に生きるとは何か 芥川賞を取る作品の根本はこれな気がします。

変人であることに自覚もある主人公。「店員」でいる限り生きていけると思っていた矢先、彼氏?と呼べるかわからない存在ができたとき、世界は一変してしまうのだ。自分ではなく周りが。

本の醍醐味は読んだ後に誰かと感想を共有したいだと思います。意見を言い合いたい。2021年により近いこちらの話は今なお新鮮に楽しめる作品です。話題になった作品ですが読んでない方はぜひ読んで語りたいものです。

第21位 ノルウェイの森/著:村上春樹

限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

100パーセントの恋愛小説です

村上春樹さん自身がつけたキャッチコピーがこちら。読み終えた後にはそうなのかと思うところもありますが、恋愛について書かれた小説であることに間違いはないです。1人の青年の死をきっかけにその友人であった「僕」とその恋人であった女性をめぐる恋愛小説。

もちろん村上春樹さんなので二人が紆余曲折ありながらも結ばれるというような作品ではないですが、ある意味真っ直ぐな小説です。読み終えるとこの文章が好き、など多種多様な感想が聞けます。間違いなしの名作ですので、あなたが好きな文章を探してください。私が好きなのは緑というこのセリフが全体的に好きです。

オススメ小説ランキング! 第20位から19位

遂にトップ20ですね。

ここから読んでくれる方もいそうですが、個人的な1位などは既に出ていたりするのでいろんな順位を見ていただければ。ここからはまた間違いなしの作品達です。

第20位 ワイルド・ソウル/著:垣根涼介

その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説!

日本政府に復讐する。ブラジルへの移民政策。希望を謳ったそれはただの口減らしだった。ショッキンな歴史的事実を基に書かれており、あまり知られていないこの事実にまず驚く。なんとか生還した人々の復讐劇は胸を打ちます。

歴史の闇は存在すると思います。こちらはエンタメ小説ではありますが、これを読まなければ知らない事実もありました。そういった事実を知れる小説ですし、何よりもワイルドな男達の復讐劇は読んでて楽しくてたまりません。読んで10年以上経っていますがまだ興奮は醒めないままです。

第19位 満願 /著:米澤穂信

人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。期待の若手が放つミステリの至芸!
人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、王道的ミステリの新たな傑作誕生!

傑作揃いの短編集! 「氷菓」シリーズなどでも有名な米澤さん。2015年のミステリーランキングを総ナメしたのがこちら。連作短編でもない、本当に単純に6つの話が並んでいるだけなのだが、どれも外れなし。これほどまで完成された短編集はないのではないかなと思うほどです。

流石にオススメランキングでこれを上げないわけには行かないというばかりの名作。個人的には「柘榴」が1番かなと。でも全てが面白い、ブラックユーモアたっぷりの短編集です。

第18位 贖罪/著:湊かなえ

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った──あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

いやいや、これほどまでのイヤミスはございません!読んだ後に、「うわ、最悪」と言ってしまうほど。友人仲間の一人が殺された少女達。みんな犯人の顔を見ているのに事件は迷宮入り。そして誰もが言えない秘密を持ったまま大人になり・・・罪の意識と悲劇の連鎖。人ってこんなに幸せになれないものなのかと思ってしまうほどです。

そんな本を紹介するなとも言われそうですが、これほどまでの体験は読書でなければ出来ないと思います。ぜひ未読なら読んでみてください。

第17位 容疑者Xの献身/著:東野圭吾

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

東野圭吾さんのもっとマイナーな作品をオススメしたいところではありましたが、やはりこれは入るかなと思います。直木賞からミステリーランキングも総ナメしたこの作品です。

倒叙ミステリーと呼ばれる先に犯人がわかる形式なのだが、なぜ犯人が断定できないのか全くわからないのです。事件を知っているのにその読者すら騙す石神のトリック。ここまで綺麗で切ないトリックもないですね。「献身」まさにそれです。映画は「ガリレオ」シリーズにてまさかのドラマから軽快な雰囲気でヒットという結果になりましたが、しっかり暗さを残した作品となっておりました。どちらもオススメです。

第16位 BG、あるいは死せるカイニス/著:石持浅海

全人類が生まれた時はすべて女性、のちに出産を経て一部が男性に転換するという特異な世界。天文部の流星群観測の夜、わたしの姉・優子さんが何者かに殺害される。男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた優等生の優子さんが、何故? さらに期末試験が終わった日、優子さんの後継者と目されていた小百合までもが被害に。姉が遺した謎の言葉“BG”とは果たして何を意味するのか──。気鋭の著者が放つ、破天荒な舞台と端正なロジックを堪能できる学園ミステリの意欲作。

特殊設定ミステリーの最たるもの。人類は生まれた時は全て女性で、一部の人が男性に転換するという世界観。こんな世界を思いつくのも凄いですし、その設定でミステリーを作るのも凄いです。

物語は途中で大きな転換を迎えます。これも設定ありきではありますが、見事なまでにこの世界にハマってしまいました。個人的にはかなり好きな作品ですし、マイナーだからこそオススメしたい作品です。

第15位 オーダーメイド殺人クラブ/著:辻村深月

私を殺してくれない?クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は――。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。

自分たちだけの殺人事件を作ろう 中学2年生の男女による殺人事件を作るまでの記録です。殺されたい願望がある女子と殺したい願望がある男子が出会ってしまい、悲劇とも呼べる計画が進みます。しかし事件を考える二人はどこか楽しそうでもあったり、青春小説として成立するもの。

手に汗握る展開の数々でハマり出したら手が止まりません。果たして事件は起きてしまうのか。結末も個人的にはかなり好きです。

感想記事がありますのでそちらもご覧ください

https://mikazukinoyoru.com/o-da-meidosatuzin/102/

第14位 GO/著:金城一紀

広い世界を見るんだ――。僕は《在日朝鮮人》から《在日韓国人》に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子校に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった――。感動の青春恋愛小説、第123回直木賞受賞作。

窪塚洋介にて映画化もされたこちら。在日韓国人と日本人女性の恋愛小説です。在日というレッテルを貼られ、韓国人でも日本人でもないアイデンティティを彷徨う高校生が主人公。

かなりパワーがあり、当時小説とは小難しいことを書いてあるものと認識していたものをぶっ壊してくれた作品です。小説は自由で良く、生き方も自由で良い。もちろんそこに悩みや問題はいくつかあるけども、広い世界を見て生きていこう。強い力をもらえる作品です。

第13位 超・殺人事件 /著:東野圭吾

人気推理作家を悩ませるのは巨額の税金対策。執筆経費を増やすため、
小説の舞台を北海道からハワイに変えたり、ゴルフやカラオケの場面を強引に入れたり、物語はおかしな方向へ――。(「超・税金対策殺人事件」)
見切り発車で書き始めたが思いつかない結末、うっかり使い回してしまったトリック、褒めるところが見つからない書評の執筆。
作家たちの俗すぎる悩みをブラックユーモアたっぷりに描いた、切れ味抜群の8つの作品集。

超・お笑い小説 こんなに笑った小説は後にも先にもないと思います。漫画を読んでいるかのような笑いの数々。短編集ですがどの話もブラックユーモアを交えた文章と構成で楽しませてくれます。

ちょっと重めのミステリーに疲れた時などはぜひ手に取ってください。電車の中では笑ってしまうので読まないことをオススメします。

第12位 白夜行/著:東野圭吾

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

上位にて東野圭吾さんが続いております。安心して多くの方にオススメできるのは東野作品ですね。個人的にも好きな作品が多いです。

こちらはドラマ化されており知っている人は多いと思います。ただ鈍器くらい分厚いので読むのを躊躇う方も多いのかなと。ドラマと大きな違いですが、まずドラマではこの本の最大の謎がいきなり明かされます。そこから成長する子供達が描かれていくのですが、まずみてびっくりでしたね。でも小説でも薄々わかっていることなので、問題はなかったです。実際に小説の裏側を書いているようで楽しめました。

日の当たる場所には出られない二人の少年少女の生き方は、胸を打たれること間違いなしです。内容の多さに戸惑っている方はぜひ一度挑戦してみてください。

第11位 サラバ!/著:西加奈子

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた
父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。

海外で生まれた日本人の歩。その人生を語る人生記です。上中下巻と長編にて語られる平凡ではない、でも決してあり得なくもない人生はどこか惹かれてしまいます。順調な青年期からミソになってくるのが30代を超えたあたり。特別な状況で育ってきた彼がどんどん普通になっていく様子は心苦しく、共感も呼びます。

直木賞受賞作であり、幅広い層におすすめできます。ただ淡々と日常を書かれている文学作品なので刺激を欲しい方や騙されたいみたいなのを期待している方は違うのかなとも。ただ男性に悲哀をこんなにも書ける西さんは何者なんだと思うほど、共感と深い感動を与えてくれた1冊でした。

オススメ読書ランキング100! 第10位から4位

ランキングも大詰めです。

見事トップ10に入った作品達です。

オススメはもちろんですが人生に影響を与えるほどの作品もあります。

第10位 秘密 /著:東野圭吾

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。 

東野圭吾さんの作品で1番に来たのはこちらでした。不朽の名作ですね。広末涼子さんで映画化もされており、海外でもこちらを原作にいくつも映像化されているとのこと。

妻と娘の入れ替わりという斬新な設定。中身は妻だが見た目が娘であるが故に色々な問題が起こります。何より夫婦の営み。見た目が娘である為に実行には移せない。そこに寂しさも感じてしまう10代の身体に戻った妻。それ以外にも問題が連発します。

最後の結末。そして「秘密」とは。男女で意見が分かれると評判のラストをどう考えるか。いろんな意見が出るということはミステリーを超えた文学作品としての地位も高い作品であると思います。

第9位 ぼくのメジャースプーン/著:辻村深月

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。

大人びた小学生が主人公のこの物語。彼には言葉に対して人を操れる力がありました

『Aという条件をクリアできなければ、Bという結果が起こる』という言葉で、Bで脅迫してAを強制する。

ある事件で喋れなくなった少女の為、この力を犯人に使おうとする少年。どういう言葉が良いか叔父で同じ力を持つ先生と話しながら計画を立てていきます。ここでの会話劇がこの話の醍醐味です。本当に彼は小学生なのでしょうか。

個人的にも人からオススメされて読んだこちらの本です。オススメされて1番良かった本でした。この出会いから辻村さんの作品を読むようになりましたし、今回もその誰かに届けば何よりです。

第8位 夜のピクニック/著:恩田陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

第2回の本屋大賞受賞作です。この辺から本屋大賞にハズレなしなんて思い出しました。

内容はシンプルに高校生が1泊2日で歩き続けるというイベントを書き綴るのみ。そこにいくつものストーリーとほろ苦い青春が詰まったラストが待っています。

特に最後のあのシーンはもう、シンプルなんだけど青春全開です。帰り道で偶然好きな子に出会ったような、あのときめきが返ってきます。圧倒的にオススメな1冊です。

第7位 赤朽葉家の伝説/著:桜庭一樹

作者の桜庭が自身の故郷である鳥取県を舞台に、架空の村である紅緑村に古くから続く製鉄業を営む名家、『赤朽葉家』の女三代の1953年から21世紀にわたる歴史を描く大河小説である。物語は三部で構成されており、第一部は1953年から1975年、語り部の祖母である赤朽葉万葉を中心に語る「最後の神話の時代」。第二部は1979年から1998年までを、万葉の娘である毛毬を中心に語る「巨と虚の時代」。第三部は2000年から未来にかけて、万葉の謎の言葉の意味を、語り部である瞳子が調べる「殺人者」となっている。三部にわたり赤朽葉家の歴史が描かれる一方で、所々で戦後史が挿入され、赤朽葉家と日本戦後が連動するように物語が進む。

3部構成で描かれる名家「赤朽葉家」の女性大河小説。全く毛色の違う作品が3つ入ったかのような作品になっております。

歴史小説と構えたくなりますが、1部は確かに戦後の歴史、家の生業や大本の事件に関して書かれますが娘の代になると一変。ヤンキーと漫画家の話になります。この辺でもう度肝を抜かれてしまっておりますが、その孫の話になるとさらに一変。ラノベのような現代青春ミステリーが始まります。

読み応えたっぷりな作品にてお腹いっぱいになること間違いなし。文章も読みやすく物語に引き込まれること間違いなしです。桜庭さんは元々かなりの読書家のようで物語にもその節が行くつも見受けられます。

第6位 楽園のカンヴァス/著:原田マハ

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。

二人の天才鑑定士による絵を巡る戦い 正直、絵画には疎く「ルソー」に関しても今回読むまでピンとも来ていない画家でしたが、この本で完全に興味を持ちいま好きな画家を聞かれることがあればルソーと言いたいくらいです。

知らない世界を味わえるのは本当に本の醍醐味です。そして絵を文章だけで表す文章力に脱帽します。夏の100冊常連のこの作品ですが、今まで読んでなかったことを後悔するほどです。絶対に読むべき本、そう言える作品です。

第5位 そしてバトンは渡された/著:瀬尾まいこ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも
出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。

これまた大好きな本が増えたと読み終えた時に嬉しくなった作品です。四人もの親を巡らされた少女の物語。可哀想に見えるが彼女はそれぞれにたくさんの愛を受けてきていた。2部構成にて前半を高校生までをそして2部ではそれらを全て回収しなければならない結婚挨拶が待ってます。

特殊な設定だが、なんの問題もなく過ごすことが出来る。それが今の日本なのかも知れません。周りが思うほど可哀想でもなく、むしろたくさん愛を受けて裕福に暮らしてきた少女は人生経験豊富なくらいです。2部にて回収されるいくつもの話はミステリーの解答見たく面白いですし、それぞれの親のキャラクターがあって最後はほのぼのとさせてくれます。

こんな好きになる小説に出会えるからやはり読書はやめられません。

第4位 青の炎/著:貴志祐介

櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭に、母が10年前に別れた男、曾根が現れた。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意した。自らの手で曾根を葬り去ることを……。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

一気読み必須の青春犯罪小説 完全犯罪を計画する高校生が主人公。悩みながらも序盤で事件を起こします。そこからの緊張感。そして事件隠蔽の為にさらに彼は手を下すことに・・・

犯罪を実行する側を冷静にそして共感できる高校生で描き切っています。自分も同じ立場なら殺人を犯してしまうのではないかと思うほどのリアリティです。動機も充分、そしてこのトリックが思いつけば・・当時親にこんな本はやめなさいと言われたほど

映画化もされておりますが何より小説にて読んでいただきたい一冊です。個人的にも青春の全てを持っていかれたほどの名作です。

オススメ小説ランキング!残すはトップ3!!

いよいよです。

もうほぼ力尽きておりますが最後までお付き合いください。

もうオススメと書く必要ないくらいオススメな作品3つです。

第3位 告白/著:湊かなえ

愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。

娘を殺された教師の復讐劇 そうシンプルに言い切れるわけでもないくらい怒涛の展開を見せる作品です。注目されたのは最初のホームルームの告白シーン。そしてイヤミス最高峰のラスト

実際数人にこれはオススメしたり本を貸したりしまして100%面白かったと返ってきた作品です。そんなことはまぁありません。いつまで経っても返ってこない本たち。微妙な顔で返される本もあったり。ただこれはみんな気になってすぐ読んでしまうのか返答が早かったです。

数々のドラマ化などで有名になった湊かなえさんの名作なので今更オススメするほどでもありませんが、オススメ期待度100パーセントは今後塗り替えられることない作品で間違いないでしょう。圧倒的オススメです。

第2位 博士の愛した数式 /著:小川洋子

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

数学 ✖︎  文学 これほどまでに綺麗な文章を見たことないと感動した作品です。素数を愛する数学者と家政婦の物語。記憶が持たない博士との悲しくも温かい日々を描かれております。

多くを語る必要もありません。ただ多くの人に読んでもらいたいなと素直に思える作品です。数学が苦手な私も読み終わる頃には少し数字が好きになってます。

本屋大賞も1回目にこれほどの作品が受賞出来るのだから人気が出るのも間違いない賞ですね。

第1位 アヒルと鴨のコインロッカー/著:伊坂幸太郎

大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。標的は――たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ! 四散した断片が描き出す物語の全体像とは?

輝く第1位は伊坂幸太郎さんのアヒルと鴨コインロッカーでした!

多くの層にオススメできる、ミステリーで展開もあり内容も抜群、切ない世界観、耳に残るキャッチーなセリフの数々。文句なし圧倒的オススメできる小説です。

映画化もされておりそちらもかなりの名作。どうやって映像化するのかと思いましたが上手く再現されておりました。

引越し当日に本屋襲撃に誘われた主人公。彼の目的は見えないまま巻き込まれるが、次第に明らかになる彼らを巡る切ない事件の結末。本屋を襲った彼の本当の目的はなんだったのか。

世界が一変するような仕掛けもあり、楽しめること間違いなしです。読了後は切ない気持ちでいっぱいになるかと思いますが、それを味わえるのも小説ならでは。存分にこの世界に浸ってもらいたいです。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

オススメ小説ランキング100冊出し切りました。

結構時間かかっております。

途中であれもあったなとか思い出すこともあったので、またブラッシュアップしたり

分野ごとなどもっと出したいなと思っております。

何よりこれを書いているうちに色んな新刊が発売されております。

ランクインするような作品を求めてまた次の本を読みたいと思います。

思いがけない名作と出会うことがあるからこそ

読書は本当にやめられないですね。

またどこかでお会いしましょう。

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