契約違反なのは当然として、実際にワンルームに同棲は出来るのか
ラブラブなカップルや片方実家があるなど色んなケースでワンルームに半同棲するケースなどあるかと思います。
最近では広めのワンルームなどもあり、全然問題なく住むことも出来る部屋もあったり。
そのまま結婚してもここで良いんじゃないかなんて思うカップルもいるのではないでしょうか
もちろん賃貸借契約書には人数制限がかけられており、
2人以上可能な場合でも必ず申告が必要となっております。
そう言っている私ですが結婚前は妻と私どちらも一人暮らしということもあり、
また妻の家の方が職場に近いという理由で同棲状態でありました。
今回は実際の体験談も踏まえて、マンションの管理会社としてワンルーム同棲をどう見ているのか
管理会社の本音を書いていければと思います。
基本的には契約違反!退去も命じられる可能性も
賃貸借契約上、1人専用の物件に関しては2人で住むことは認められておりません。
別に空間をどう使おうと関係ないじゃんと思う方もいると思いますが、主な理由としては
- 他の部屋も1人専用なので騒音の問題が発生する
- 設備が1人専用想定で作られているので消耗が早い
- 複数人が出入りする事業的な使われ方をされる可能性がある(民泊・風俗系など)
- 何かトラブルが発生した時に中にいる人と連絡が取れない
1番は騒音問題です。
やはり人が1人でいるので2人でいるのでは発する音が違います。
実際に隣の人からの密告により発覚するパターンがほとんどです。
2つ目は設備の劣化が激しい為、オーナー様に取っては負担でしかありません。
シャワーホースなど単身向けのものはそんなに良いものがついているわけではありません。
シャワーは1人だと年間365回使うとして、単純に2人いると年間で倍かかることになるのです。
10年持つものが5年で劣化してしまうということです。
3つ目が事業的な使われ方をしてしまう。
これの何が問題かというとこれまでの2つが同時に起きてしまうからです。
色んな人が出入りすると騒音の問題もありますし、設備もそれだけ利用されてしまう。
そしてセキュリティー面にも不安を与えるという良くない事尽くしです。
4つ目はトラブル発生時です。
中でトラブルが発生した時に、実際の契約者がいないと業者は部屋に入ることも出来ません。
契約者の彼氏と名乗る人から連絡来ても何も出来ないわけですね。
それで動いてしまうと悪意を持った使われ方もしてしまいます。
そんな理由から人数制限が設けられておりますし、ファミリータイプの物件でも最初にどういった構成で住むのか申告が必要です。
そして人数制限を守らないのは契約違反となり、退去勧告事由となります
まずは注意勧告から始まり、最終的には弁護士の権限を持って退去勧告が行われるでしょう。
家賃が安いからとか、引越しするのが面倒だからとかでダラダラ単身物件で同棲を続けるのは現実的ではありません。
そう言った点を踏まえて、次からが管理会社の本音です。
ぶっちゃけわからん!管理会社目線のリアルな対応
見出しの通り、実際にされていたとしても管理会社でわかるわけがないというのが本音です。
毎日のように物件にいるわけでもないですし、単身物件に2人で入っていく姿を見たとしてもお客さんの可能性もあるので注意するわけでもないです。
またわざわざ細かくチェックするメリットがないという点もあります。
家賃を払ってくれている入居者を追い出したいことはないのです。
なんとか穏便に住んでいてほしいというのがリアルなとこになります。
ただ発生するのが他の入居者さんからのクレームです。
◯号室の入居者が同棲しているみたいで毎晩のようにうるさい!
毎日のように2人で帰ってきている。これは契約違反だろ!追い出せ!
こう言ったクレームは実際に入ってきます。
やっかみ的な部分はあるかもしれませんが、実際に音に関しては不快に思われる方が多いです。
経験上もやはり喧嘩してしまったりもするので、周りへの迷惑はあったと思います。
そうなった場合はまず注意喚起のビラ投函から始まり、直接注意というところまではすることになります。
その先までやったことは経験上ありませんが、弁護士の権限を使って強制退去は可能となります。
しかしそれを行うには証拠が必要となります。
これが難しいです。
証拠となるのは実際に部屋に入って置いてあるもので判断するか、防犯カメラの映像を押さえて提出するかなどが必要となります。
ただそれでも、一時的に泊めているだけです。と言われてしまったらおしまいなんですよね。
また管理会社には部屋を追い出す権限はなく、強制退去を実施出来るのは弁護士のみとなります。
弁護士費用もかかるわけであり、オーナーさんとしては積極的にやりたいことではありません。
もちろんそれが原因で他の入居者さんが出て行ってしまうとか、次が決まらないなど問題になれば動く可能性がありますが
基本的には穏便に過ごしてもらえれば問題になることはない行為となります。
契約上認められる行為ではもちろんないですが、一時的なものとして周りに迷惑をかけると来なければ発覚はしません。
経験上可能なのか?実際のところ住み心地はどうなのか
偉そうなことを言えない私でございますが、個人的な経緯としては
付き合う ⇨ お互いの家を行き来する ⇨ 彼女の家の方が何かと便利 ⇨ 週に2、3回泊まるようになる ⇨ほぼほぼ荷物がうつる ⇨ 週1程度自分の家に戻るようになる
と言った形で部屋はお互い借り続けていたので完全な同棲というわけではありませんが、ほぼほぼ片方の家にいるという形になっておりました。
結婚するまでに1年半くらいはそう言った生活を続けていたことになります。
自分の家はあるわけですし、騒音クレームも入ってはいなかったとはいえ管理会社としてはよろしくない状態でした。
住み心地としてはどうだったかと言うと、問題なく楽しく過ごせておりました
ただ可能だった大きな要因はもう1つ自分の部屋があったこと
何よりもどでかい倉庫があったことです。
夏物と冬物、また趣味が多いのでそれらの用具は全て自分の部屋(倉庫)に置いておくことができました。
これらを全てワンルームに入れ込むことは不可能でした。
ワンルーム同棲はとにかく荷物が増えます!
服以外にも皿や靴など、最後の方は足の踏み場もないほどでした。
後はベッドはセミダブル以上が必須
毎日のことなので睡眠は大事です。別々に寝るところもあるかもしれませんが、睡眠道具は揃えた方が良いでしょう
私たちも後にベッドトッパーというものを購入しました。
睡眠が原因で喧嘩しても仕方ないですからね
でも毎日少しビクビクしながら過ごしていたり、喧嘩して家に帰っても自分の家に何もなかったり
誰かに気を使いながらの生活でしたのである程度関係性が決まってきたらしっかり同棲出来る部屋を探すことがおすすめです。
ワンルーム同棲 出来るっちゃ出来るけど、契約違反だよ
今回のまとめです。
- ワンルーム同棲は賃貸借契約書違反になり、最悪強制退去の事由になる
- ただ管理会社目線でも証明することは難しく、周りに迷惑をかけていなければ無理に追い出すことまではしない
- 経験上問題なく楽しく出来たが、荷物の問題はある
- ベッドなど睡眠道具にはこだわった方が良い
管理会社としては注意喚起の対象になり、やめて欲しい行為ではあるものの注意に留まることが多いかと思います。
クレーム来なかったら良いよというのが本音になります。
ただクレーム来たら動かざるを得ない立場であるので、厳しい注意が入る可能性がありますのでご注意ください。
そして経験上も良い思い出ではあるものの、引越し先の2LDKがあまりに快適に過ごせております。
常に距離が近いワンルーム同棲も良かったですが、ゆとりを持って心の距離を近づける安定した同棲や結婚を目指すのが1番かと思います。