貴重なペット可物件 だからこそ気をつけたい退去時の負担金
ペットを飼いたい人にとってペット可物件は貴重ですよね。
中々見つからなかったり、高額だったりするのでペットを飼うこと自体諦めてしまったり
ペット可物件の特徴は次の通り
- 新築や駅近の物件にはあまり存在しない
- 敷金や礼金を2、3倍取られることがある
- 別途規約あり、猫だけとか種類を限定されることがある
- 近隣もペットを飼っている人が住むため、廊下やエレベーターが汚れがち
最近では差別化の為に新築時からペット可であったり、しっかり足洗い場も用意されている物件などもあります。
壁紙も腰までは木の板にしていたり、傷つかない為の対策を取っている物件もありますがまだ数としては少ないですね。
そして何より敷金や礼金は倍の額取られることがほとんどです。
これは退去時にクリーニングやリフォーム代がそれだけかかる可能性が高いので、あらかじめオーナーさんが確保しておこうというものです。
ペット可物件は匂いや傷がつきやすく、例えば1年や2年で引越しされても全体的にリフォームしなければならなくなるので、致し方ないところもあります。
敷金の償却について
敷金は基本的に戻ってくるものですが、償却と書かれているものに関しては戻ってきません。
文字通り、預けていた金額がゼロになるということです。
基本的には契約時に決まることなので、押印をした時点で承諾したことになっておりますので契約時には注意しましょう。
ペット可物件の退去費用は案外簡単?
ペット可物件に住われていて、退去時にビクビクしてしまったことはありませんか
ウチの猫ちゃんたくさん傷つけたからたくさん費用負担されるかなとか
ペット可の物件だからたくさん取られてしまうのは仕方ないのかなとか
でも案外清掃代のみ取られてあっさり終わってしまったり。
あれあんまり部屋を見ていないとかあったり。
それもそのはず、先程説明した敷金の償却があるからなのです
間取り別にフルで原状回復工事をした際の金額目安は以下の通り
- 1K :100,000円〜150,000円
- 1LDK:150,000円〜200,000円
- 2LDK:200,000円〜25,000円
- 3LDK:250,000円〜300,000円
※簡単な内装を全て行った時の目安 設備交換などは含まない
場所にもよりますが家賃を1K8万円位とすると2ヶ月分の家賃で内装はフルで実施できる計算になるのです。
そして先ほど説明した通り、契約書に書かれていると思います
家賃2ヶ月分償却!
そう、この文言があることでオーナーさんとしては最低限のリスクヘッジをしているわけです。
もちろんこれだけでおさまるものでもないですし、木部や床などの消耗が早くなったり、オーナーさんのデメリット部分も多用にあるので最低限というところではあります。
そして何よりも注意が必要なのが、敷金を償却しているにも関わらず
それとは別に壁の傷や床の傷を請求してくることがあります。
ここは戦いましょう!
と言いたいところですが、管理会社も悪いことをしているわけでもないんですよね
敷金の償却はリフォーム代に充てると書かれているわけでもなく、分離して退去時の費用負担は請求すると書かれていることが多いです。
実質的にはリフォーム代として使われることになる償却分ですが、契約上そう約束しているわけではなく
汚したり傷つけた分は請求するねとなっているのです。
でもここは大いに交渉出来ると管理会社目線からも言えます
オーナーさんも最近は入居者から負担分を多くは取れないことを理解している人が増えてきております。
がめつく取ってそこで利益を得ようなんて人はほぼいないのです。
敷金の償却分で次に貸出出来るなら良いよ!というオーナーさんがほとんどなので
よほどでなければ敷金の償却分、追加の清掃代くらいで落ち着くケースが多いと思います。
それでも追加で取られてしまうケース
ただやはり使い方や状況によっては高額請求になってしまうこともあります
例としては以下の通り
- 壁の傷がクロスだけではなく元の木材部分まで削ってしまっている
- 木枠など補修不可の部分を削ってしまっている
- 床の傷により種類によっては部分張り替え出来ず、全面を張り替えなくてはならない
- 建具などを穴を開けてしまった
ある程度わかっているところだとは思いますが、建具などの設備を一斉交換しなくならないほどの損害は大きくなってしまいます。
床やクローゼットの建具など場所やものによっては壊れた部分だけではなく、どちらも交換しなくてはならなくなったり
例えばクローゼットの両開きの扉を片方だけ変えるのは色が違ってしまったり、既製品でなかったりして難しいところもあります。
ただ反対に全く傷などないのに、匂いなどで負担を取られる場合もあります。
そこはオーナーさんの意向であったり、ペット可だから多く取ろうという考えも見え隠れしてますので
しっかり話し合いましょう!
面倒だからと承諾してしまってはダメです
まとめ ペット可物件の退去費用について
以上、色んなケースや契約形態があるので一概には言えませんが参考にしていただければと思います。
まとめますと
- ペット可物件は敷金を償却(預けているものが0になる)契約が多い
- 基本的にはその部分でリフォーム可能なので追加で取られる部分は交渉の余地あり
- 建具や設備への直接的な損耗は費用負担が高額になるので注意
- 全く傷はないのにペットがいたからと費用負担を取られることがあるので、しっかり交渉しよう
せっかくの可愛いペットと過ごせる賃貸物件です。
退去時も揉めることなく次の新居へ引っ越ししたいですよね
今回の件を踏まえて退去立会に臨んでいただければ
そもそもの退去費用に関してはこちらの記事をご覧ください