【映画感想・考察】うみべの女の子 

海辺で暮らす若い男女の「恋」と「性」

2021年の8月に解禁されました映画「うみべの女の子」

人気漫画家、浅野いにおさんの初期作品を実写化したものです。

主演の2人、石川瑠華さん 青木柚さんはオーディションにて役を勝ち取ったというフレッシュな顔ぶれとなっております。

新宿の武蔵の映画館に行ってきましたが、ここはミニシアター系とはいえ

人が多く、全然ミニシアターじゃないくらい人気の映画館でしたね。

色々な製作物もあり映画ファンの心を揺すぶる映画館でした。

映画の感想は以下の通り

簡単なあらすじ

海辺の田舎に暮らす中学生の男女

女の子は憧れの先輩に身体だけの関係を求められるなどこっぴどくフラれてしまう

男の子は兄を自殺で亡くしており、自分も同じ日に自殺を計画する闇を持っていた。

女の子は男の子に以前告白されたことからセックスをしたいと申し出る。

男の子は腹いせと分かっていながらもその要望に応えるので合った。

至るところで身体の関係を重ねる2人

やがて女の子には嫉妬心が芽生えてくる

一方男の子はどんどん踏み込んで来る女の子に嫌気が差し出し距離を取り出す。

そして兄を自殺に追いやったもの達への復讐心を募らせていくのであった

共感できることはほぼなし?!でも引き込まれる世界観 ※若干ネタバレあり

ストーリーとしてはちょっと現実から乖離しすぎているような気もするくらい共感性はありません。

好きな人に身体を求められるのは拒否するが、好きでもない人には自分から求めていくという心理は理解までは出来ず

女性的にはわかるものなのでしょうか

自分が好きな人よりも、好きでいてくれる人ならというところでしょうか

男の子の方はわからなくもないですが、同級生を煽るあたりなどは難しいところあるのかなと

ただ身体の関係で繋がっているのというのはある意味リアルなのかなとも思います。

純粋な関係で支え合っている2人というありふれた設定よりも

興味本位での関係からついつい関係を続けてしまうというのは現実的かも知れません。

なおさら海辺の何もない町でならあり得るのかななんて思ったり。

「こんなことしときながら、お前は素知らぬ顔でそれなりの男捕まえ初めて見たいな顔するんだよな」

なかなか強烈な一言ですが、最後の伏線にもなっていたり

男の妄想が広がるところまで広がってしまったような作品かも知れません。

最後は破滅に向かう二人ですが、

1人の女の子の失恋話ととるか、ボーイミーツガールからの成長物語ととるのか

散々男のことを振り回せいた挙句、自分の気持ちに気づいた頃にはフラれてしまう女の子

自殺を成し遂げれず理想の女性に出会い普通の男子に戻るも、道は破滅しか残っていない男の子

でもどこか後味悪くないうみべの世界が待ってます。

うみべの女の子は誰?! 魅力的な女の子達の演技が光る

タイトルにもなっている「うみべの女の子」

これはなんと主人公の女の子ではありません。

2人が浜辺で拾ったSDカードに入っていた写真に写る女の子

高崎かなみさんが演じる子です。

役の名前もそのままで出ているんですね。

この子が最後に意外な展開を見せます。

主役の石川瑠華さん含め、友人役の中田青渚さんなど

浅野いにおさんの女性キャラクターをこれほどかと演じ切っております。

漫画を読んでいるとこういう子いるよなって思うのですが、

実写で見ると浅野さんの作品に出てくる女の子だなと思ってしまう不思議です。

まとめ おすすめ度

そういうわけでミニシアター系の邦画、浅野いにおさん原作の作品と

個人的には見ないわけにいかない作品でした。

正直万人にオススメできるかと言えば、全く出来ません。

ストーリー的にも展開がたくさんあるわけでもなく、恋愛に落ち着いてしまうところもあるので

絶対に見た方が良いというわけではありません。

ただ同じような邦画好きであったり、

まだまだ暑い時期にうみべの雰囲気に浸りたい方はぜひオススメです。

原作も未読だったので読みたいと思います。

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