自転しながら公転する 読書レビュー 感想

結婚、仕事、親の介護 全部やらなきゃ ダメですか?

今回は2021年本屋大賞にもノミネートされ、最終順位5位になりましたこちら

【自転しながら公転する】の感想・レビューとなります。

30代前半の女性が主人公の仕事も恋愛もどこか上手くいかない

でも年頃的にちゃんとやらなきゃいけない

全部やらなきゃダメですか?

同世代の男女には共感ばかりの内容になっております。

以下、若干のネタバレもあります。

今まさに30代の方山本文緒さんの作品が好きな方は間違いなくオススメの作品です。

簡単なあらすじ 〜若干のネタバレあり〜

アウトレットのアパレルで働く32歳の都

彼女は以前は都内の服屋で店長も務めていたが、母親の介護が必要になり実家の茨城に帰ってきた

そんなアウトレットで出会った男性が貫一

ぶっきらぼうで元不良の出立ちだがどこか惹かれていく2人はやがて付き合いだすが

仕事場は問題だらけの都。さらに父親の体調も悪くなり、家のこともスッキリさせたいからと結婚を詰められる。

貫一は職場が潰れてしまい無職に。中々再就職先も決まらない毎日。さらに中卒という事実も出てきたり

そんな中、都は家族に貫一を紹介することになり・・・

一緒に生きていくのに学歴とか関係あるの?

果たして本当に幸せになれるの?

登場人物達の意見も様々なか、果たして2人はどういった結論を出すのか

明日自分が死んでも百年生きるとしても、一緒にいたい人は誰ですか?

 

個人的な感想

恋愛(結婚)仕事、両親絡みなど、問題はいくつかあると思いますが

結構上手くいっている人の方が多いと思うんですよね。

上手くいっていると見せてるというのが正しいかもしれませんが、

だからこそひとつでも上手くいっていないと不安になったり、

自分は不幸なんじゃないかと思ってしまう。

全てを上手くやらなくちゃと強迫観念が出てきてしまいます。

主人公が最後に良い言葉を言っております。

「幸せになろうとしなくていい。幸せになろうと思い詰めるとちょっとの不幸が許せなくなる少しくらい不幸でいいのよ」

これに集約されていると思います。

少しくらいの不幸は許していくべきなのでしょうね。

自分のことでいっぱいいっぱいなのに、それとは関係なくこの社会は回っている。

まるで自分も回りながら、物凄いスピードで公転している地球と同じように

こんな蘊蓄を垂れる貫一はどこか憎めないキャラでした。

まとめ 山本文緒さんの作品 みんなの感想

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山本文緒さんの長編は初めての作品でした。

少し凝った展開もあり短編ばかり読んでいたので

こんな技法も使うんだという感じでした。

名前の貫一と都(おみや)という金色夜叉を思わせるところも

ミスリードを誘ったり、してやられました。

山本さんの作品は少しダメでもいいじゃないかと勇気をくれる作品が多いです。

救いがなく胸が痛くなるだけの作品もありますが

それもまたこうやって生きている人がいるとどこか励みになったり

明日の糧になる作品が多いです。

気になる方はぜひ他の作品も読んでみてください。

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