【読書レビュー 感想】 シャドウ/著:道尾秀介

ミスリードの達人 誰がまともで誰が異常者なのか

道尾秀介さんの作品の中で読んでいなかった作品から選びました。

作品数も多いので未読の作品が増えていきますが、まだ読んでない作品があるというのは幸せな限りです。

今回も騙されてしまうのか、それともグッとくる純文学なのか

読み終わったばかりの出来立てホヤホヤの感想です。

ネタバレも含みますのでお気をつけください。

簡単なあらすじ

人は死んだらどうなるの? いなくなるのよ いなくなってどうなるの?いなくなってそれだけなの

その会話から3年後に母親がこの世を去った小学生の鳳介。父の洋一郎との二人だけの生活が始まる。そして葬儀から数日後、幼馴染の亜紀の母親が自殺を遂げる。そして亜紀も事故に遭い、洋一郎の様子もおかしくなっていくのだ。

父親のパソコンから見つかる亜紀の母親が残した遺書と同じ文章記録。そして亜紀自身が昔から暴行を受けたことがあるという告白。亜紀を本当の娘と思えなくなってしまっている精神科医。そして父親さえも挙動がおかしくなり、鳳介は昔頼りにしていた父親の大学の教授であった先生を頼る。

少年が苦悩の末にたどり着いた驚愕の真実とは

ネタバレ有りの感想

本当にミスリードの天才だなと思います。

亜紀が暴行を受けたときに、誰もが鳳介の父親が暴行を働いたと思うように仕掛けられております。

息子だからその結論に達しないだけで、もどかしい気持ちになっておりました。

まさかの全てが父親が仕組んだ演技だったとは・・・

感想としては以下の通り

  • 小学生で暴行経験有りで立ち直ろうとしているなんて、厳しすぎる現実
  • 子供だと侮っていたがすばらしい推理で見事に読書を騙してくれました
  • 精神病の過去を利用して、完全犯罪を成し遂げる。そして読者も騙す。完全小説
  • 精神科の先生として出てきた3人、みんな精神がおかしくなり過ぎじゃないか
  • 日本の警察は騙されすぎじゃないか

自分の精神病を逆手にとって完全犯罪を目論むのはうまいトリックだったなと思います。

さらにそのせいで読者も騙されるわけです。

しかもそのトリックを使うことなく犯罪は成立してしまい、息子にはバレてしまうも二人で生きていくことを強く思い終わる

最後は賛否分かれるところもあると思いますが、鳳介君の為にも捕まらずにいて欲しいなと思ってしまいましたね。

亜紀ちゃんも壮絶な過去がありながら、行動力がありびっくりな行動でした。

不可解な事故などもしっかり理由がありスッキリした謎解きでした。

強いていうのであればKindleで電子書籍で読んだのですが、

最初に書いた簡単なあらすじくらいの内容が最初で出てきたんですよね。

本の紹介文みたいな形なんですが、中盤までのあらすじがしっかり書かれてしまっているんですよね

これもミスリードなのかなと思いきや、そのあらすじはしっかりなぞるだけ。

序盤も衝撃的な展開が続くのに、全て知っている状態になってしまいました。

公式でネタバレするのはやめてくれという印象ですね。

何にしても道尾秀介さんの4作目

向日葵の咲かない夏で大ヒットする前の作品です。

この頃から鬼才ぶりがしっかり現れております。

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