個人的な経歴を不動産業種の種類別にご紹介
以前に不動産会社の種類について記事を上げました
今回は個人的に経験した仕事を経歴順に紹介します。
転職であったり、同業種で別の仕事もしたいなど思っている方に届けばと思います。
また単純に経歴紹介でもあるので、自己紹介としてもみてもらえれば有難いです。
ざっとの経歴は以下の通りです
- 街の売買専門の不動産屋
- 中堅の建築会社
- 大手のマンション管理会社
転職1回 グループ会社内での異動が1回です。
学生の頃に宅建取得 行かざるを得なかった不動産業界
種類と言いながら最初は就職活動の話から
ただ毎日を楽しく過ごしていた大学生の私にとって就職は耳が痛い言葉でした。
ましてリーマンショックなどというバブル崩壊を知らない世代にとっては未曾有の不景気が来たのです。
当時も不景気だと思っていましたがさらに不景気来るのかと思ったほど。
1つ上の先輩達が直撃し、余波はこちらまで来ましたが当時はまだ大学3年生
田舎の両親から「資格」を取れと大量のお金が振り込まれました。
当時はよからぬことも考えましたが、素直に資格講座に申し込む
一発合格で宅建を取ることができたのです。
でも何となく嫌だった不動産業界。
時代もあり採用人数が絞られたこともあり、〇〇ハウスや〇〇不動産販売など
履歴書送れば受かると言われていた有名ブラックさえ落ちてしまう始末。
(今思うと業界大手なのでそんなこともないとわかります)
後は何よりやる気がなかったのが原因ですね。
一旦は全く別の業界で内定をもらうも、サービス業で学生時代からアルバイトで働かされ
その激務から再就職活動を開始
持ってる武器は「宅建」のみだった為にオファーが来ていた不動産会社にそのまま内定をもらった形でした。
不動産売買に特化!地元密着の個人不動産
最初に就職したのが郊外にある地元密着型の不動産会社でした。
特徴は以下の通り
- 不動産に関わることはなんでもやるが基本的に売買
- とにかく土地を持っている人に飛び込み訪問
- 完全に両手にこだわる 他社が持ってる情報はあえて教えない
- 会長が30年以上の地元でのキャリアがあり、地元での顔が広い
両手というのは土地を持っている売主も土地を探している買主もどちらも自分の不動産を使ってくださいということ。そのどちらからも仲介手数料を取れるので業界的に1番美味しい契約となります。
そこにこだわって、それしかやらないという最近では絶滅しかかっている不動産会社でした。
その為やることは売主のグリップです。
とにかく土地を持っている人にアプローチをし続けて、売るときはぜひ当社で!と言い続けるのです。
売買専門の不動産屋はたくさんありますが、ここまで売主目線のところも少ないかも知れません。
バス旅行なんかも企画しておりましたので、大手の売買専門よりは確かに地域密着を実現できておりました。
不動産売買専門会社のメリット・デメリット
あくまで個人不動産の経験なので大手や幅広くやっているところとは当てはまらないかも知れません。
- そこまで激務ではない 会社によもよるが残業はほぼなかった。
- 1発が大きく、建築などより打ち合わせの時間は少ない
- 次の仕事に繋げにくく、自転車操業のように次を探し続けなければならない
- 売買専門だとそれ以外の経験が積めない
- 意外と安定 買いたい人リストが消えることはない
会社のノルマにもよりますが、個人のところだと月に1つでも契約できればよく、そもそも契約なしなんて月もあるくらいです。
要は仕事してないじゃないかと言われても仕方ないくらいです。
基本は人と話していることが多く、自分の時間が多い。細かい契約をいくつもしなければならないわけでもなく、大きい契約に向かって動けば良いので業務量としてはそこまで激務ではなかったです。
(むしろ毎日暇で嫌になっていたくらい・・・)
ただ大きい案件は銀行が握っていることもあったり、1つ契約してしまうとその人とは終わってしまうことが多いので、個人の数字を安定させるには時間がかかります。
ただ買いたいという人はいくらでも出てくるので、案件が消えることはないです。
個人的にはやはり仕事の幅を広げたかったのと、不動産という広い知識が必要な世界で売買しかしない会社にいても成長しないなんてことも考えてこちらは退職しました。
色々やって売買に落ち着こうという時はまた良いかも知れません。
中堅ゼネコン 賃貸マンションの建築営業
当時は中堅ゼネコンという感じでした。
賃貸マンションの建築営業というと〇〇建設というように怪しい噂がたくさんありますよね
特徴は以下の通り
- 飛び込み営業の最たるもの とにかく営業
- 精神面や根性論を叩き込まれること多々あり
- 図面などは設計工事がおり、やることは基本的に調整役
- 建築知識よりも税金知識の方が必要
日が登っているうちはとにかく外にでて営業
夜帰って来てからはプレゼン資料など次の日の営業準備作業に追われる
ブラックオブブラックな現場でした。
2021年現在は業務改善もされていて残業なども減り、日中に資料作成をする日を作るなど変わって来ているようですが、当時はまだ精神論が通っている職場でしたね。
建築知識ももちろんいるのですが、営業に求められるのは税金面。
建築することによる税金対策や相続対策などそちらをうまく話せるかどうかでした。
中には建築マニアみたいな人もいるので、建物知識がないと相手にされないみたいなケースもありますし、簡単な図面は自分で作るので最低限の建築知識も必要ですが
1番時間がかかるのが税金対策のプレゼン資料でした。
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格も必須資格として取らされました。
建築営業のメリット・デメリット
- 契約は年4棟も取ればトップ営業マン
- 外回りは自由な時間 プレッシャーはあるも1件でも次に繋がれば他は何やっても良し
- 建築、税金と実生活にも役立つ知識がつけれる
- ただ専門性は設計士でもなく税理士でもないのであまりない
- 基本的に調整役に回ることが多い
激務ではありますが自由な時間が多いことに魅力を感じている営業マンは多いです。
毎日デスクワークで納期に追われるなんてことはなく、自分が取ってきた仕事なので自分の裁量次第でどうとでもなるという感じです。
年4棟もすごいと思う方もいるかも知れませんが、普通の仕事からしたら年に4つ契約行為をしただけで、表彰されたりするのですから楽とも言えます。
賃貸不動産の営業マンだと月に10件くらいは契約するわけなので、年4の少なさは目立ちます。
飛び込みの成果もありますが、多くは人脈と銀行紹介などが強いので会社の規模により仕事の取りやすさは違うでしょう。
大手のゼネコンは紹介案件をどれだけ捌けるかで変わってくるかと思います。
ただシビアな世界です。3ヶ月未受注なら担当変更などザラにある業界なので生き残るのは厳しいです。
私も志半ば、他部署への異動が出ました。
数字を上げれていないわけではありませんでしたが、会社全体の都合もあり次の仕事へ移りました。
賃貸マンションの管理会社へ クレーム対応からリフォーム提案まで
同じグループの管理部門への異動でした
今まさに続けており色んな記事も書かせていただいております。
- 日々のクレーム対応 マニュアルが存在することが多し
- 退去後のリフォーム提案や大規模な修繕提案 目標数字有り
- 簡単な設備点検 建物に詳しくなる
- 実際のマンション経営に深く関われる
営業目線の話なのでそれ以外にも賃料の集金送金作業であったり、物件の清掃など業者手配であったり、業務は多岐に渡ります。
何年やっても経験したことないクレームがあったり、我儘なオーナー、入居者がいるので嫌になる方もおります。
ただ基本的にはマニュアル化されているのと、工事に関しても数字目標はありますが基本的にしなければならない工事ではあるので受注は他の不動産の契約よりはしやすいです。
ただ管理戸数にもよりますがかなりの激務にはなります。
大手であれば100棟近く担当しなければならないので全てを把握すること自体難しく
知らない物件の知らないクレームに当たることもしばしば
あまり抱え込んでしまうタイプには向かない職種かも知れません
賃貸マンション管理営業のメリット・デメリット
- 専門性もあり多くの経験を積める
- 管理手数料で安定した業績 数字も取りやすい
- 日々は激務 鳴り止まない電話
- クレームにより落ち込むことも多々あり
辛い仕事なので常に人不足ではあります。
1度経験していたら転職などにも有利というのもメリットかも知れません。
押しかけみたいな営業が多い不動産業界の中ではオーナーさんの為でもあり、入居者さんのトラブルの為でもあり1番役に立っているのが実感できる仕事でもあります。
ただやることが多いのも事実です。
業務が多岐にわたるのもそうですし、緊急性が高いクレームがあったりスケジュール通りに行かないのがこの仕事です。
他の不動産営業をされていると大変さを味わうことになるでしょう。
まとめ
以上、3つの経験した職種を紹介しました。
嫌な部分も多く書いたので、不動産業界やめようかなと思う方がいたら申し訳ないです。
ただ続けられれば売買や建築の営業ほど楽なものもないと思っておりますし、それに慣れたら日々仕事がある管理の仕事も有り難みがあります。
一度経験したら転職などにも役に立つので、この職業自由の時代には一度経験しておいて損はないかとも思います。手っ取り早く専門性を持てると言いますか。
個人的にも今後どの方面で仕事を続けていくのかは悩んでいるところです。
責任者等にならなくてはならない立場でもあるので、もう身を固める時期ですね。
少しでも参考になればありがたいです。